バンクーバーへ1年間留学する場合の費用感
バンクーバー(カナダ)へ長期で留学を検討中の方の中には、「1年ぐらいの留学費用が気になる」という方も多いのではないでしょうか。
海外で1年間過ごすとなると、費用はそれなりにかかります。
ここではバンクーバーに1年間留学する場合にかかる留学費用をご紹介しています。バンクーバー留学を検討中の方は参考にしてみてください。
1年間のバンクーバー留学にかかる費用
バンクーバーはカナダの第三の都市です。栄えていますが自然も程よく残っており過ごしやすいことから、留学先としても人気があります。
バンクーバーへの1年間の留学にかかる費用は300万円程度です。ここでは、内訳を詳しくご紹介します。
渡航費
航空券は往復で10万円程度です。日本との直行便があり、日本からバンクーバーまでは約9時間で到着します。
渡航費用を安く収めたい場合は、航空券の安い時期を狙うのがおすすめです。1月や2月など冬の時期は、バンクーバーは雨が増え観光客が減るため航空券が安くなります。
学費
学費は1年間で、100~200万円程度です。通う学校や授業数などによって学費が異なります。
上記の金額には入学金や教科書代も学費に含まれています。ただし、授業以外でボランティアや観光などのアクティビティを申し込む場合は、別途お金がかかりますのでご注意ください。
また、現地の大学に通う場合はさらに費用がかかります。
例えば、ブリティッシュコロンビア大学の学費は1年間で400万円程度です。
カナダ国籍や市民権があれば1/4程度の金額で大学に通うことができます。
生活費
食費や日用品などにかかる費用は、約100万円です。外食が多い場合は費用がかかります。
バンクーバーの物価は比較的高めです。時間があるときは自炊をすることで、生活費を抑えられます。
また、食事つきの学生寮やホームステイを選択して食費を抑えるのも方法の一つです。
ただ、食事込みの金額を前払いすることになるため、自分で工夫して節約したいという方には向かないかもしれません。
家賃
バンクーバーに滞在する際の家賃は、約100~180万円です。
滞在方法や部屋の大きさ、都心からの距離などによって金額が異なります。
例えば、少し中心部から離れたシェアハウスに済めば費用が安く抑えられます。
カナダの場合、一人部屋を貸し出していることがほとんどです。キッチンやバスルームは複数人で同じ場所を使用しますが、部屋をシェアするわけではないためプライバシーも確保できます。
ビザ取得費用
学生ビザを取得する費用は、約2万円です。
ビザの発行には時間がかかるので、早めに手続きを始めましょう。
「個人識別情報」が義務化されており、東京か大阪の「カナダビザ申請センター」まで出向く必要があります。
遠方に済んでいる方は、手続きのための滞在費や移動費も別途必要です。
海外旅行保険
海外に留学する際は、海外旅行保険に加入しておくと安心です。
1年間で20万円程度かかります。保険内容によってはキャッシュレスで診療が受けられるものもあるので、いざというときに備えて加入しておきましょう。
バンクーバーの物価や税金は?
バンクーバーの物価は比較的高く、家賃や食費などがかかります。留学費用は多めに用意しておくことが大切です。
物価
バンクーバーで生活するとどれくらいのお金がかかるのでしょうか。物価の目安は以下のようになります。
品物 | 値段(カナダドル/日本円) |
---|---|
牛乳1リットル | $2.5(約270円) |
卵12個 | $5(約540円) |
りんご1kg | $4(約432円) |
コーラ2リットル | $3(約324円) |
鶏肉500g | $8(約864円) |
カナダの物価は上昇傾向にあります。ただし、最低賃金も上昇しているため、現地でアルバイトをすれば生活費をまかなうことができるでしょう。
2022年現在では、バンクーバーの最低賃金は15ドル程度まで引き上げられました。
日本円で言うと約1,620円程度になります。また生活必需品には税金がかからないのも嬉しいポイントです。
税金
バンクーバーの税金は州税7%と連邦税5%の合計12%~15%の税金がかかります。
日本と比較すると若干バンクーバーの税率の方が高くなっています。
また、お酒や宿泊費などには15%程度の高い税金がかけられているのも特徴です。
ただし、医療費や生活必需品、公共交通機関などには税金がかかりません。タクシー代や市販薬など連邦税の5%だけで済むものもあります。
留学中の生活の仕方にもよりますが、一律で10%の税金がかかる日本の税制度と比較すると、トータルコストはバンクーバーの方が安くなるかもしれません。
人気の語学学校の学費を比較
学費は語学学校によって異なる部分も多く、どの学校を選ぶかが重要なポイントとなります。バンクーバーで人気のある語学学校の学費を比較しました。
学校名 | 学費(1年間=52週)※カナダドル |
---|---|
ILSC | $8840~$20800 (約937,040円~約2,204,800円) |
ILAC | $16900~$19760 (約1,791,400円~約2,094,560円) |
CCEL | $13520~$19240 (約1,433,120円~約2,039,440円) |
EC Vancouver | $17680~$21320 (約1,874,080円~約2,259,920円) |
Global College | $10400~$17160 (約1,102,400円~約1,818,960円) |
語学学校にかかる費用は受講するコースやレッスン数によって異なります。
また、クラスの人数や国籍割合、アクセスの良さなども重要なため、学費だけでは選べないところもあります。
語学学校を選ぶ際は、費用はあくまで目安にしながら、どの学校が自分に合うかを考えながら慎重に選びましょう。
1年間のバンクーバー留学費用を節約する方法
バンクーバーへの留学費用をできるだけ抑えたいと思う方は多いのではないでしょうか。ここでは、留学費用の節約方法をご紹介します。
奨学金制度を利用する
高校生や大学生を対象にした奨学金制度を利用するのも方法の一つです。
例えば、日本学生支援機構/JASSOには、「海外留学支援制度」があります。
給付型、支援型などいくつか種類があり条件や給付内容も異なりますのでしっかり確認して利用できそうであれば検討してみましょう。
語学留学やワーキングホリデーではJASSOの制度を利用するのは難しいケースが多いですが、大学や大学院への留学には使える制度となっていますのでしっかり検討してみましょう。
アルバイトをする
現地でアルバイトして、生活費を補填する方法もあります。例えば、専門学校や大学などのフルタイム学生の場合、週20時間までの就労が認められています。
また、Co-opプログラム対象の専門学校に通っている場合も、有給無給のインターンシップを行うことができます。
通常の語学学校の場合、原則アルバイトはできません。そのためバンクーバーでアルバイトしながら語学学校に通いたいのであれば、ワーキングホリデービザを使用するという方法がおすすめです。
ワーキングホリデービザは週40時間までの就労、6ヵ月までの就学が認められています。
時給16ドル(約1,728円)で週20時間働いた場合のざっと計算した給与額です。
- 1週間:約320ドル(約34,560円)
- 1ヵ月:約1,280ドル(約138,240円)
- 1年間:1万6,640ドル(約1,797,120円)
短時間のアルバイトでも1年間で考えると大きな金額になるので、現地での留学費用を減らしたい方は実践してみましょう。
バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州では、最低時給は15.20ドル(2021年6月時点)と決められています。
まとめ
バンクーバーは留学先として人気が高い都市です。バンクーバーへ1年間留学しようと思えば約300万円は予定しておく必要があります。
そして、物価が高いため留学費用も節約など心がけなければ比較的高額になってきます。
留学費用を少しでも減らしたい場合は、「学費の安い学校を選ぶ」「奨学金制度を利用する」「現地でアルバイトをする」といった方法を実践してみましょう。