トロントへ1年間留学する場合の費用感

トロントに1年間留学する場合の費用

トロントへの1年間の留学にかかる費用は、約300～500万円です。内訳は以下のようになります。

出費の大きな割合を占めるのは「学費」「滞在費」「生活費」です。

学費については、費用をしっかりと比較しながら通う学校を決めることで、出費を抑えられます。

また、滞在費や生活費は現地での過ごし方によって実際に出費する金額が大きく異なります。節約を希望する場合は、滞在費用の安いシェアハウスを選択し、できるだけ自炊しながら生活しましょう。

ビザと滞在方法別費用の目安

一言に「海外留学」といっても、利用できるビザの種類や滞在方法はいくつかあります。ビザと滞在方法によっても留学にかかる費用が異なるため、注意しましょう。

現地の大学に通う場合

現地の大学に通う場合は以下のような金額になります。

4年間現地の大学に通い、食事つきの学生寮に滞在する場合の金額目安です。最も費用がかかりますが、大学を卒業すれば学士号の修了証を受け取れますので、日本で就職活動する場合に有利になる可能性があります。

1年間語学学校に通う場合

1年間語学学校に通う場合は、以下のような金額になります。

語学学校に1年間通う場合は、平均として約300万円程度かかります。ただし、授業時間やレッスン数、受講コースなどによっても異なりますので、事前の確認が必要です。

上記は、「一般英語」のコースで、「週30レッスン」の「52週間」で計算しました。

また、教材費用やアクティビティ費用が別途必要になるケースもあります。学校の特徴や国籍比率といった条件と費用をしっかりと比較しながら、納得できる留学を実現しましょう。

ワーキングホリデーの場合

ワーキングホリデービザでトロントに滞在する場合の費用目安は以下の通りです。

ワーキングホリデービザは、1年間のカナダでの就労と就学が認められるビザです。

ワーキングホリデーでトロントに滞在する場合、6ヵ月までの就学が認められています。語学学校では1学期が3ヵ月間隔で設定されていることが多いため、今回は3ヵ月間語学学校に通うパターンで計算しました。

ワーキングホリデービザはフルタイムでアルバイトできるため、現地での生活費用を現地で稼ぐことができ、留学費用の節約が見込めます。

Co-op留学の場合

Co-op制度を利用した留学の場合の費用目安は以下の通りです。

トロントと東京の物価比較

トロントは、カナダの中では比較的物価が高い地域です。そのため、生活するのにお金がかかる印象が強いのではないでしょうか。

東京とトロントの物価を比較すると、以下のようになっています。

「上昇傾向にあるトロントの物価ですが、東京と比較してもそこまで大きくは変わりません。

税金

トロントは、税金が高く、「州税」と「連邦税」を合わせた税率は13％です。ただし、商品やサービスによってかかる税率は変わります。

生活に欠かせない「食料品」や「公共サービスの交通費」「医療費」などには税金がかかりません。

また、「子ども服」や「書籍」などは5％に減率されます。税率の目安は以下の通りです。

税金のかからないもの

• 生活に欠かせない食料品
• 公共料金
• 公共サービスの交通費用
• 自動車保険
• 公共医療
• 娯楽施設や各種教室の会員費用
• 家賃

税率5％のもの

• 赤ちゃんや子ども向けの商品
• 一部の食料品
• オンタリオ発米国着の飛行機での旅行費用
• 書籍類

全てのものに一律10％の費用がかかる日本と比較すると、通常の日常生活を送る分にはトロントの方が、物価が安いと感じるでしょう。

ただし、アルコールには高い税率が課せられる場合があります。また、外食するとチップを求められるためお金がかかります。

賃金

トロントのあるオンタリオ州では、最低時給が15ドルに設定されています。日本円に換算すると1450円程度（2022年4月現在のレート）です。一方、日本の最低賃金は全国平均で930円となっています。

例えば、「1日5時間×週3日×1ヵ月（4週間）」働いた場合の賃金は、トロントで「900ドル（8万8,000円）」日本では「5万5,800円」です。

1ヵ月間の差額が3万円となるので、もし1年間同じ条件で働き続けた場合、36万円以上の金額差が出ることになります。留学費用を節約したい場合は、現地でアルバイトをするのがおすすめです。

節約を希望する場合は、語学学校の授業数を減らしたり、ワーキングホリデーやCo-op留学を利用したりといった留学方法も検討しながら、自身の希望に合った留学方法を見つけましょう。

まとめ

トロントに1年間留学する場合は、約300～500万円かかります。学校の種類や受講数、滞在方法などによって費用の総額が変わるので、ご注意ください。

留学費用を節約したい場合は、現地で働くのも一つの手です。ワーキングホリデーやCo-op留学の制度を利用すれば、年間100～200万円程度の収入を見込めます。

1年間の留学費用は大きな金額になるので、できるだけ節約しながらも、納得できる留学の実現を目指しましょう。