アイルランドの天候と服装
アイルランドの気候は、一日の間に四季があると言われるほど、短時間で天気が変わりやすいですが、年間を通して極端な気象はなく、日本のように地震や台風、火山などの自然災害がありません。
アイルランドの緯度は、北樺太と同じですが、アイルランドの西側を流れるメキシコ暖流の影響で、冬でも極端な積雪や、厳寒になることはありません。
またアイルランドは天候が悪く風が強いことで有名で、年間を通して晴れの日が少ないのが特徴です。アイルランドにも四季がありますが、日本のようにはっきりと四季を感じることはなく、夏でも夕方以降はなんとなく肌寒く、秋から春までずっとコートが必要です。
アイルランドの春
3〜5月は日中の平均気温が10度程度です。冬の寒さは少し緩むものの3月〜4月上旬までは冬用コートにマフラーも必要です。
2月半ば頃から少しずつ日照時間が長くなり、キリスト教のお祭りであるセントパトリックデー明け(2018年は3月25日)にサマータームへと変更になり、夏にかけてさらに日照時間が長くなります。
5月になると、日中は15度程度まで上がり、スプリングコートがあれば十分です。この時期は比較的、晴れの日が多く、降水量も年間で一番少なくなります。
アイルランドの夏
6〜8月はさらに日照時間が伸び、気温も比較的暖かくなり、過ごしやすい季節です。日中平均気温は15〜18度と過ごしやすく、夜10時ごろでも明るく、日本の初夏のような洋服で過ごせます。
アイルランドの夏は非常に短く、20度を超えることは稀なため、20度を超えた日は、街中の人がパブでお酒を楽しんだり、公園や川沿いで日光浴を楽しんだりする光景を街のいたるところで見かけます。上の写真は夜8時ごろに撮影されたものです。
日本のように、ジリジリと蒸し暑いことはなく、日常生活で汗だくになることはほとんどありません。
8月後半になると朝晩は涼しくなりますので、薄手の上着があるといいです。また8月は降水量が多く、ついさっきまで晴れていたのに、突然土砂降りのような雨が降ることも稀ではありません。フード付きのコートやレインコートがあるととても便利です。
アイルランドの秋
9月に入ると一気に秋らしい気候になり、少しずつ木々も紅葉し始めます。朝晩は、やはり肌寒く感じますので、薄手のコートやジャケットがあると便利です。
日中は、15度前後と過ごしやすいので、長袖のシャツのような格好で十分です。10月に入ると本格的に寒さが増し、日照時間も短くなります。10月の最後の日曜日にサマータイムが終了し、時間が1時間戻ります。
この頃から、冬用のコートが必要な寒さになります。徐々に日が短くなり、11月に入ると、朝8時はまだ薄暗く、17時ごろにはすっかり暗くなります。
アイルランドの冬
1〜2月は年間のうちで最も寒く、日中平均気温は8度程度です。12〜2月の1日の日照時間は平均して、3時間以下になる上に、曇りが多く、雨がよく降ります。
朝8時ごろはまだ薄暗く、15時を過ぎると日が落ち始め暗くなります。朝晩は0〜3度とかなり冷え込み、日中も5度前後ほどまでしか上がりません。ただ気温で見ると、日本(東京)の冬の方が寒く、アイルランドで雪が降ることは稀ですが、雨が多く、風が強く吹くので、体感温度はかなり低く感じます。フード付きの防寒コートに加え、マフラーや手袋、帽子の装着が必須です。
アイルランドは冬でも木々や芝生が緑色なままなのが特徴です。上の写真は2月に撮影したフェニックスパークの写真です。真冬とは思えないほど、綺麗な緑が一面に広がっています。
最後に
アイルランドの気候については、アイルランドの気象庁も簡単にまとめてご紹介していますので、こちらも是非チェックしてみてください。