アイルランドに留学するメリットとデメリット
アイルランド留学でのメリットとデメリットとしてどういったところを頭に入れておくべきなのでしょうか。ワーキングホリデービザで渡航し、その後学生ビザに変更し、現在は労働ビザを取得して滞在し、アイルランドに渡航して約2年半のアイルランド留学とワーキングホリデーの体験者の視点から、アイルランド留学のメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。
アイルランドのメリット
日本人が少ない
カナダやオーストラリアなど英語学習の主な国に比べるとまだまだ日本人の数は少なく、ダブリン以外の地域はほとんど日本人がいないため、英語漬けの毎日を送るには最適な環境です。
ダブリンの語学学校ですら、日本人の割合はほとんどの学校で在籍率が全体的の5%以下です。学校によっては、日本の大学と提携をしていたり、日本人スタッフが在籍していたり、日本人の割合が高い学校もありますので、日本人の在籍比率にこだわる場合は、学校に直接問い合わせをしてみると良いと思います。
ヨーロッパが近い
アイルランドにせっかく住むのであれば、滞在中にヨーロッパを旅行したいと考える方も多くいると思います。アイルランド には、某格安航空会社があり、ヨーロッパ各国を格安で旅行することができます。
ダブリンから、ロンドン(イギリス)やブリュッセル(ベルギー)、ルクセンブルク(ドイツ)まで片道€10で行けるなど、日帰りや週末にちょっと遊びにいく感覚でヨーロッパ旅行を楽しめます。
ヨーロッパの英語圏は、イギリスとアイルランドですが、イギリスの通貨はポンドなのに比べ、アイルランド の通貨はユーロなので、大体の旅行先で通貨をそのまま利用できるメリットもあります。
学生ビザでも働く事ができる
学生ビザでも働くことができるのは、学生ビザで滞在している方にとっては非常に大きなメリットです。アイルランドでワーキングホリデービザから学生ビザに変更する場合や、他の国でワーキングホリデー後、アイルランドで学生ビザを取得した場合、滞在期間を全てカバーするほどの貯金を予めすることは難しいと思います。
アイルランドであれば、滞在期間の半分ほどの貯金さえあれば、その後バイトをしながら生計を立てていくことも可能です。
またダブリンの家賃は、現在とても高く、市内中心地まで30分圏内のシングルルームで一部屋を借りようと、€600〜800ほどが相場です。日本円にしたら、およそ8〜10万円ですので、1年間の滞在を考えると家賃だけで、約100〜120万必要な計算になります。
毎日の食費や交通費、交際費などをカバーするためにも、学生ビザで週20時間の労働が許可されているのは、他の国とは大きく違うメリットです。
アイリッシュイングリッシュを学べる
アイリッシュイングリッシュを学べることは、メリットでもあり、人によってはデメリットになるかもしれません。
アイルランド英語は、イギリス英語ともアメリカ英語とも全く異なる、全く別種類の英語です。アイルランド渡航直後は、アイルランド英語とイギリス英語の違いが良くわからないかもしれませんが、アイルランドは地域によって、非常に異なるアクセントを持っています。
アイルランドで英語を学習したからには、アイルランド英語を習得できたらかっこいいですよね。慣れるまでに時間はかかりますが、耳が慣れれば、だんだんと聞こえてくるようになりますので、語学学校以外の現地の人と交流を持つのが、アイルランド英語を取得する鍵です!
アイルランドのデメッリト
家賃が高い、家を探すのが大変困難
学生ビザでも働くことができるというところで、少し紹介しましたが、ダブリンの家賃は現在、非常に高いです。またダブリン賃貸の件数が、住んでいる人口に対して圧倒的に足りていないこともあり、部屋探しは年々競争率を増しています。
ダブリンに渡航を考えている際は、渡航後最低でも3カ月は、住む場所を予め決めておくことを強くお勧めします。比較的、ダブリンの部屋を探しやすい時期は、大学生が学期末を終える3〜5月です。この時期に部屋探しをすると安くて良い条件の部屋が見つかるかも知れません。
語学学校のコースの選択肢が少ない
アイルランドで英語学習をするとなると、ダブリン、ゴールウェイ、コークの3都市が主かと思いますが、どの都市も、アメリカ、イギリス、カナダやオーストラリアなど英語学習の代名詞の国に比べると、学べるコースの選択肢が非常に少ないです。
英語学習初心者であれば、基本的なコースは揃っていますので、問題はありませんが、TOEIC対策、TESOL、翻訳に特化した英語や医療関連の英語などのコースは、ほとんどの学校でそのようなコースは提供していません。
ここは、国選びをする時点で視野に入れたほうが良い点かもしれません。
仕事探しが大変
アイルランドは、ワーキングホリデーや学生ビザで働くことができますが、カナダやオーストラリアのようにワーホリ大国という程でもないので、日系のレストランや旅行会社など日本人が働きやすい職場が多くありません。そのため、普通に仕事を探していく必要がありますので、ある程度の英語レベルがあり経験もあれば有利になります。
それでも、ヨーロッパ国民でない日本人にとっては、なかなか仕事先が決まららず大変な思いをするということも出てきます。
しっかり英語環境に身を置き、現地の人やヨーロッパの人と交わりながら仕事をしたいのであれば、仕事探しは苦労する可能性も出てきますが、その分職場環境には恵まれると思います。
以上、アイルランド留学をするメリット・デメリットでした。他にもアイルランド人がフレンドリーであったり、ケリーやウエストコークの美しいと自然だったり、アイルランドを留学先として選ぶメリットは沢山あります。他の国とも比較しながら、自分に合った留学先を選ぶと良いと思います。