2018年の年を明けてすぐに北アイルランドのほど近いダンドークという街で、20代男性の命が奪われるというとても悲しい事件がありました。突然の無差別殺人だったとはいえ、この事件から学べることはあるのではないではないかということで、アイルランドの治安についてご紹介しています。アイルランド留学やワーキングホリデーに向けたご参考にしてみてください。

一般的にアイルランドの治安は、他のヨーロッパ地域に比べて、安全な国だと言われています。実際にダブリンに住んでみて、比較的安全に過ごせているというのが印象です。一方で、犯罪はどこの国、地域にも起こりえます。日頃か安全面に対する意識をして、小さな対策をしておくことが大切です。

ダブリンで最も起こり得る犯罪は、スリやひったくりです。気付いたらカバンのチャックが空いていて貴重品を取られた、歩きスマホをしていて取られた、信号待ちの際に取られたなど事例は様々ですが、いずれもDame(デーム)ストリートHenry(ヘンリー)ストリートなど人混みの多い場所で、アジア人女性が狙われる傾向にあります。

以前、友人とヘンリーストリートを歩いていた際に、友人が被害に遭いました。彼女のカバンはチャックがしまっていたし、すぐ隣にいても全く気づきませんでした。スリを犯す人たちはプロです。このような被害から身を守るために、チャックの付いているカバンを使用する、カバンを前で持つ、貴重品(大量の現金やカード)は必要以上に持たないなどの対策を心がけると良いと思います。

自転車盗難

自転車盗難

ダブリンでは自転車盗難の話をよく耳にします。自転車を街に止めておく際は、チェーンの鍵ではなくU字型の鍵を使用するなど、簡単に壊されない鍵を選ぶと良いです。

ただ新品の自転車に乗っていると、丈夫な鍵を付けていても、サドルを盗まれたり、タイヤを盗まれたりと日本では考えられないような盗難があります。お勧めは中古の自転車を買うか、ダブリンバイク(シティー自転車)の利用がお勧めです。

柄の悪いティーンエージャー

またダブリンでたまに聞くのが、アイリッシュのティーンによる嫌がらせです。10代の若者に罵声を浴びせられた、生卵が飛んできたなど、人種差別的な言動が稀にあるようです。人通りが少ない場所で、複数人のティーンを見かけた場合は、出来るだけ近寄らないようにすると良いと思います。

安全面からの住む場所選びについて

リフィー川

ダブリンは街の中心を流れるリフィー川を挟み奇数と偶数で地区が分かれており、北方面を奇数、南方面を偶数としています。南方面の方が、比較的安全で住みやすいと言われており、ホストファミリーやシェアハウスなど多くの日本人が南方面に住んでいるという印象です。

では一方で北方面が一方的に危険な地域かと言えば、そういうわけでもなくエリアによっては安全で住みやすい地域もあります。南方面だとルアスやダートの沿線が人気のエリアです。具体的には、Ranelagh(ラナラ), Dun Laoghaire(ダンレアリー), Blackrock(ブラックロック)などが挙げられます。

ダブリンで危険といわれるエリア

北方面ですと、Dublin7とDublin8の一部は、治安があまり良くないエリアとして知られています。理由としては、ドラッグの売買や過度の飲酒、人種差別の問題等があるようです。とはいえDublin8だと住みやすい治安の良いエリアもありますし、Dublin9のDrumcondora(ドラムコンドラ)も、比較的治安が良く住みやすい安全なエリアです。

冒頭で、アイルランドは比較的安全な国で、安心して過ごせると書きましたが、やはり日本と同じ感覚で過ごすのは禁物です。被害に遭わないための対策を心がけ、常に海外にいるという意識を忘れずに行動することが危険な犯罪から身を守る第一歩です。

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