アイルランドのビザ切替:ワーホリビザから学生ビザ
アイルランドでのワーキングホリデーに人気が出てきていますが、ワーキングホリデービザでアイルランドへ渡航して、そのままアイルランドに滞在したいというご希望を持たれている方も多いのではないかと思います。
すでにワーキングホリデービザでアイルランドに滞在をしていて、学生ビザに切り替え、滞在を延長したい人向けに手続きの流れをご紹介します。
アイルランド学生ビザへの切替大前提
まずワーキングホリデービザの前提として、渡航後、許可証の期限失効までにアイルランドを出国し、ビザを終了する必要があります。
そのため、ワーキングホリデービザ から学生ビザに切り替える場合でも、原則は、期限が切れる前にアイルランドを出国して、一度日本に帰国する必要があります。
ワーキングホリデービザで滞在していても学生ビザに変更する場合は、一旦アイルランドの国外に出れば、日本に帰国しなくともビザ変更が認められることも一時期ありましたが、2018年現在ではアイルランドのイミグレーションでの審査が一層厳しくなり、基本的な規則に従い、すでにアイルランドに滞在中の場合でも、原則一度日本に帰国する必要があるようです。
学生ビザ変更の流れ(アイルランド現地対応)
アイルランドの学生ビザへの変更の主な流れは単純で、通う予定のアイルランドの語学学校からビザ手続きに必要な書類(例えば入学許可証)を受領し、アイルランドの銀行の銀行残高証明書を発行し、イミグレーション予約日にそれらの書類とパスポート、支払い料金を持って、イミグレーションまで行き、手続きを済ませて完了です。
では、それぞれ簡単に内容をご紹介してみます。
アイルランドの語学学校を選ぶ
アイルランドでの語学学校選びは、ワーキングホリデービザが切れる2〜3ヶ月前から始めると余裕を持って、ビザ変更ができると思います。ダブリンであれば、この時点で、イミグレーションのオンラインアポイントメントを予約しておくことをお勧めします。常に2〜3ヶ月先まで予約が埋まっているためです。
ワーキングホリデーでアイルランド現地にいる間に、友人からの口コミやネットの口コミから気になる語学学校をいくつか選び、直接学校に連絡を取り、無料体験授業を1コマ受講できないか連絡を取ると良いかもしれません。(※ダブリンにある語学学校)
そうすることで、授業の流れ、学校の雰囲気、テキスト有無、先生の質、生徒の国籍比率など入学後のイメージがつきやすくなるので、そこから自分の気に入った学校に再度連絡を取り、入学したい旨を伝え、後日、授業料の支払いに行き、手続を済ませることができます。これらの手続は、日本に一時帰国する前までに済ませておくと後々スムーズに手続ができます。
学生ビザ更新のための資料を揃える
基本的に、語学学校は、イミグレーションでの外国人登録の手続き流れを把握しているので、必要な書類は全て揃えてくれますが、参考までに、以下が2018年時点での学生ビザ申請時に必要な書類になります。
- パスポート
- 語学学校からの入学許可レター
- 語学学校への支払い証明書
- 医療保険
- 銀行残高証明 €3,000 (6カ月以上滞在の場合)
- 現在所有しているIRPカード
- クレジットカード支払い €300
語学学校へ授業料を支払った際、もしくは後日、入学許可書・支払い証明書・医療保険は渡されますので、自分で準備する必要はありません。
唯一、自分で準備する必要があるものが、銀行の残高証明書です。学生ビザを初めて取得する場合は、以前にワーキングホリデービザを取得していた有無に関わらず、銀行の残高証明書が原則必要になります。
自分名義の銀行に€3,000があること証明できるBank Statementを取得できれば問題ありません。ちなみにAIBバンクはその場で発行出来ます。
アイルランド出国から再入国までの流れ
イミグレーションに提出する書類が揃ったところで、一旦、日本に帰国します。
日本滞在期間はどのくらいでも構いませんが、語学学校が始まる日の前日までにはアイルランドに戻りましょう。
アイルランドに戻って来た際は、空港の入国審査にて、すでに所持しているワーキングホリデー用のIRPカード(Irish Residence Permit)と外国人登録で必要な書類を全て提示します。審査官に学生ビザに切り替える旨を伝え、入国審査終了です。
イミグレーションでの流れ
アイルランド再入国後は、イミグレーションの予約日まで、普通に語学学校へ通います。
入国後90日以内に手続をすませる必要がありますが、ダブリンのイミグレーションは予約を取るのが非常に困難な為、語学学校へ授業料を支払った時点、もしくはさらに前から予約をしておくことをお勧めします。
これはあくまで2018年時点の情報なので、数年後は予約システムが改善され、予約が取りやすくなっているかもしれません。
イミグレーションでは、受け付けで予約確認メールとパスポートを提示し、番号札を受けとります。番号が呼ばれたら、提出必要書類を全て提示し、所持しているIRPカードを返納し、申請料を支払い一旦、席に戻ります。そのあと再度呼ばれ、指紋認証をして登録完了です。
イミグレーションでの登録後
イミグレーションでの登録後5〜10日間で、新しいIRPカードが自宅に郵送で届きます。
以上がワーキングホリデービザから学生ビザへの切り替えの流れでした。
手続自体はややこしくないものの、イミグレーションでの対応は人それぞれなのが現状です。上記に記載した流れはあくまでもアイルランドで経験された方の内容をベースにしたものであって、人によって様々な経緯でビザを変更しています。
とはいえ、ビザ変更前は必ず日本政府とアイルランド政府のウェブページに記載されている内容を確認しておくと安心です。