バンクーバーのホームステイとシェアハウスの良い点・悪い点
カナダの留学体験談第3弾Kanamiさんの体験談の3回目をお届けします。今回は、バンクーバーで経験されたホームステイとシェアハウスのメリットとデメリットについてご紹介いただいています。
私は、1年間の留学生活の初めの2ヶ月をホームステイで過ごしました。その後は自分で地元の情報サイトからシェアハウスの募集の記事を探し、メールのやり取り等を経て、シェアハウスで生活を送りました。どちらで過ごすにしても、他人との共同生活ですので、大変な事も多々ありました。国籍や言語はもちろん、生活習慣も違う人たちとの生活はとても刺激になりましたし、彼らから多くのことを学びました。
ホームステイのメリット
私がホームステイでお世話になったのはフィリピン系の家族で、小さい子供が2人、おばあちゃんも同居する5人家族のお家でした。子供たちの学校とお父さんの仕事が休みの土日は、朝から教会に一緒に連れて行ってもらったり、バスケットボールを一緒にしたりと楽しい時間を過ごしました。
私が体験したように、ホームステイの一番の良い点は、現地の人々の生活を体験出来る事です。観光客は訪れないような、中心地から離れた場所にある大きなスーパーやホームセンターは行くだけで楽しかったですし、カナダに住む家族がどんな生活を送っているのか、ホームステイでなければ知ることが出来なかった経験です。
また、食事を用意してくれるのはとても助かります。留学生活が始まったばかりの頃は、慣れない生活の中で語学学校から出される宿題をこなすだけで大変でした。そんな中で朝食と夕食、それから学校へ持っていくお弁当も用意してくれていたので、食事面で困ることはありませんでした。
ホームステイのデメリット
その一方で、行動が少し制限されてしまうこともあります。ホームステイ先によって違いはあるとは思いますが、私がお世話になった時には、お風呂に入る時間が大体決められていたり、夕食を友達と外でとるときは、その旨を電話で連絡しないといけませんでした。
また私の友人の話では、食事が口に合わなかったり、家族と生活のリズムがなかなか合わず話す時間も少なかったという体験をした人もいたそうです。
ホームステイ先を決めるにあたって、家族の基本情報は教えてもらえることが多いですが、会ってみないとわからないことの方が多いので、もし行ったホームステイ先が自分と合わないと少し大変かもしれません。
シェアハウスのメリット
前述した通り、私はインターネットでシェアハウス出来る物件を探しました。何か所か候補を見つけ、実際に見に行かせてもらいました。現地の方とメールのやり取りをし、家を案内してもらったり気になる点を質問したり、自分の伝えたいことを英語で伝えるのに苦労することもありましたが、納得できるシェアハウスを見つけることが出来ました。
私が住んでいたのは、女の子だけが住むシェアハウスで、日本人はいませんでした。皆国籍はバラバラで、韓国、台湾、タイから来ていました。私が思うシェアハウスの良い点は、ホームステイのように行動を誰かに制限されることはなく、英語に囲まれた環境で過ごすことが出来ることです。
また、生活していく上で家の中でのルールをみんなで決めたり、みんなで話し合うことがありました。時には意見が合わず衝突することもありましたが、英語で自分の言いたいことを相手に伝えることがこんなに難しいのか、と感じた経験でもありました。しかし私はこの経験があったからこそ、もっと頑張ろうと思えましたし、英語のスキルそのものを向上させてくれた経験だと思っています。
シェアハウスのデメリット
逆に悪い点は、同じ時間帯でキッチンやバスルームを共有で使わなくてはならないことです。
私の場合 は全員が英語を学びにカナダへ来ている学生だったので、生活のリズムが大体同じでした。そのため朝はバスルームが混んでしまったり、夕食をとりたいのに誰かがキッチンを使っていたりと、少し大変な思いをしました。
滞在の仕方を決めるにあたり大事なこと
このように、双方ともに良い点・悪い点があります。ですので、貴重な留学期間をどのように過ごすか、それを決めるにあたって一番大切なことは自分が何を重要視するかだと思います。現地に住む方々の生活を体験したいならばもちろんホームステイの方が良いでしょうし、自分の時間を大切にしながら同じ年代の人たちとの交流を楽しみたいならシェアハウスをおすすめします。
英語を学ぶために留学する人にとって、現地での限られた時間はとても貴重なものです。英語上達のために最も必要と思われるコミュニケーションを積極的にとりながら、自分に合った滞在方法を考えよりよい留学生活を送りましょう。
ホームステイやシェアハウスにはそれぞれ良い点もあれば悪いと思ってしまう点もあります。またそれがどこまで良いのか悪いのか感じ方は個人で異なります。ホームステイで良かったと思う方もおられますし、ホームステイは二度と選びたくないという方もおられます。その時のホストの運もありますし、どう思うかはそれぞれなので、まずは慣れのために短期間ホームステイをし、良ければ延長、難しければ滞在先を変えるというやり方が良いかなと思います。