バンクーバーでインターンシップをやってよかった

カナダ体験談3回目その2

カナダの留学体験談第3弾Kanamiさんの体験談をお届けします。2回目となる今回は、バンクーバーでインターンシップをされた体験についてです。

 

私がバンクーバーへ1年間の留学をしたのは大学4年になる年で、それまでの3年間英語を中心に学習する大学生活を送っていましたが自分の英語に自信は全くありませんでした。簡単な英会話がなんとか出来る程度で、自分が英語を使って海外で働けるとは夢にも思いませんでした。インターンシップは日本で留学の計画を立てている時からスケジュールに組み込まれており、1年間の中で私が一番不安を感じていたものでした。今振り返ってみると、たくさん悩んだり苦労もしましたが、勇気を出してインターンシップをやってみてよかったなと心から思うことが出来ます。

インターンシップが始まるまでの半年間

 

私がインターンシップを体験したのは、留学生活の最後の3ヶ月で、それまでは朝から夕方まで語学学校へ通い、学校のあとは学校でできた友人と学校のアクティビティを楽しんだり、ホームパーティをするなどをして少しずつ英語だけに囲まれた環境に慣れていきました。月日が経つにつれ、授業のクラスがレベルの高い方へ移動出来たり、先生や地元のネイティブが話す英語を理解できるようになり、自分の英語力が高まっていることを実感できるようにはなりました。しかしその一方で、語学学校で半年を過ごしてもインターンシップへの不安は拭えずにいました。

インターンシップに特化した学校へ

 

その後、半年ほど通った語学学校を卒業した私は、留学生のインターンシップに力を入れている学校へ通い始めました。その学校ではビジネスイングリッシュを中心に学ぶことができ、英語での電話のかけ方から、ビジネスメールのやりとりの仕方、面接での自己アピールの仕方など、新しく学ぶことばかりで非常に新鮮でした。

 

そんな中、ついにインターンシップ先を決めることになり、1番忙しい時期に差し掛かりました。私自身も驚いたのですが、この学校では自らインターンシップをしたい企業に電話やメール等でコンタクトを取り、面接の日取りを取り付けなければなりませんでした。

私はバンクーバー国際空港でのインターンシップを希望していましたが、空港のほかにも地元の企業やホテルにも積極的にインターンシップのお願いをしました。その時点でも私の英語は完璧からは程遠かったかもしれませんが、授業の甲斐もあってか、バンクーバーの現地の方とメールや電話のやり取りがスムーズにできとても嬉しかったのを覚えています。

私はメールでのやり取りの後、面接を経て無事に希望していた空港でインターンシップを始めることになりました。

バンクーバー国際空港のインフォメーションとして働いてみて

エアカナダ

 

私が体験させてもらったのは、空港のインフォメーションでの仕事でした。カウンターの中に立ち、お客さんの質問に答える仕事です。お客さんとの会話が主な仕事になるので、とても不安でした。いざ始めてみると、お客さんの言っていることを聞き取り、即座に答えることが本当に難しく、悩んでしまうこともありましたが、今思うと1年間の留学生活の中でもすごく良い思い出となりました。

 

私は毎日3ヶ所のインフォメーションを3時間ごとに回り、スタッフの方とペアになってお客さん対応をしました。

「トイレはどこですか」や、「どこのゲートへ行けばよいですか?」等の簡単な質問から、自分のフライトに乗れずに困っている方の対応など臨機応変に対応することが求められます。お客さんの質問にうまく答えることが出来なかったり、もっと積極的に会話するように言われてしまったりと、落ち込む時もありましたが、わからないことはすぐにペアのスタッフの方が教えてくれましたし、気分転換にとお客様の呼び出しやクリスマスイベントの手伝い等の他の仕事もさせて頂きました。

 

また、バンクーバーへは日本人の観光客も多く、留学生もたくさん訪れます。彼らが困っているときは私が間に入って通訳をすることもしばしばありました。

お客さんやスタッフの方に感謝されたときには、私でも力になれているというのが何より嬉しかったですし、このような体験を経て、失敗を恐れずにより積極的に英語を話してみようと思うきっかけにもなりました。  

3ヶ月のインターンシップの最後を迎えた日、私に毎日英語と仕事を教えてくれたスタッフの方が手紙とネックレスをプレゼントしてくました。何度も失敗したこともありましたし、英語を上手く聞き取れず迷惑をかけたこともあり、申し訳なく思っていたのですが、最後にこのように温かく送り出してくれて感謝の気持ちでいっぱいで涙が出ました。

バンクーバー空港内

 

私はインターンシップという形でですが、実際に英語圏で働く経験が出来て本当に良かったと思いますし、もちろん英語を上達させる意味でもこれから留学を考えている方に是非おすすめします。1年間語学学校で英語を学ぶのも良いとは思いますが、仕事として英語を使うとなると責任も生まれます。英語力にそこまでの自信がないという方は、私のように留学生活の最後にインターンシップを計画することによって、目標にもなりますし、留学の集大成として自分の英語をさらに向上することが出来ると思います。私にとって、いろんな国籍の人たちと英語で話すことの喜びを教えてくれたたこの3ヶ月は一生忘れられないものとなりました。

長期で留学する場合は、インターンシップもそうですし、最後の数か月に向けて何か目標を立てると留学が非常に充実したものになると思います。インターンシップもそうですし、英語検定試験を目標にしても良いかと思います。長期留学は中だるみが出てくるので、何かしら目標をもって行ければ良いと思います。

カナダ留学バナー