最初の語学留学はアメリカがいい?留学先の選び方と学ぶ環境
アメリカの留学体験談第3弾となります。今回はアメリカのアーバインに短期語学留学をされたデイジーさん(女性)にアーバインの語学学校での授業の様子や英語学習での心構えを体験談として教えていただきました。
生きた英語を身につけるには本場のアメリカが一番だという結論に至り、初めての留学先はアメリカになりました。結論から言うと、最初の数カ月はこれといって上達しないまま終わりました。ですが、そのお陰もあり、残りの期間で得た情報も多くありました。今回は語学留学の選び方で重視する点についてお話します。
留学先選びで治安は大切
私自身、留学前に旅行で何度か海外に渡航していたので、海外に対する不安はあまり感じませんでした。が、見知らぬ地で滞在することには強い不安を抱いていました。
なので、語学学校選びより一番に趣をおいたのが治安の良さでした。
アメリカ本土はかなり広く、治安の悪い地域はスリや強盗が多発している場所もあります。安全を考慮した結果、全米で最も治安が良いとされるアーバインに辿りつきました。現地に着くまでは情報と誤差がないか心配でしたが、結果的に治安も良く、温厚な人柄の在住者達のお陰で、伸び伸びと過ごせました。
在住者は親切な人が多く、一人で出歩いた際、犬の散歩のついでと言いながら寮まで送ってくれた年配の女性の方など、現地で生きた英語に触れ合ういい機会が持てました。
治安が悪ければ、実際にアメリカで英語を使う機会がままならないままであったので、治安の良さは留学先を選ぶ指針の一つになり得ると考えます。
語学学校での授業
次に語学学校についてですが、語学学校のクラス形式は、毎月の試験にクリアすれば次のレベルへ上がれる仕組みでした。テストの成績はA判定のため、次のクラスにはどんどん上がれましたが、私のスピーキング力は、当初からほぼ変わらないままでした。つまり、成績の良さと使える英語は全くの別物だと知りました。
多くの方が語学留学で自信を失くして帰ってきているその最大の要因は、英語が通じなかったからではないかと思います。
ですが、短期留学で学んだ私の一個人の意見になりますが、自信がなくなってしまう方は単純に選んだ語学学校が合わなかっただけではないでしょうか。もしくは、授業形式が本来の目的からずれた内容だったからではないかとも感じます。
グループレッスンになりますと、時間も限られていて当然ながら授業の進行と内容も限られています。授業の形式は、先生により異なりましたが、( )の中の単語を埋める、紙に書かれた英語の単語を並び替えて正しい単語に直すなど、生きた英語を使う場面とはかけ離れた内容の授業が多々ありました。
また、質問をしても、こちらの質問の内容が分からない、若しくは返ってきた答えが速すぎて聞き取れないこともあり、用意された授業の進行に沿って、一方的な会話で、これといったやりとりがないまま終えていきました。
マンツーマン授業へ変更
変化を感じないまま日々が過ぎ、プライベートレッスンに切り替えました。こちらでは、マンツーマンで先生に自分が話したい英語の文章、表現、また、発音の矯正を尋ねることができます。マンツーマンの授業を選択すると、どういった内容の授業形式が良いかと事前にアンケートがとられます。私はとにかく発音を正したかったので、発音の矯正をメインに授業が進行しました。
マンツーマンなので、受け身ではいられず、必然と自分から話さないといけない環境になります。誤った発音をすればできるまで繰り返し繰り返し矯正されました。コミュニケーションを沢山取るうちに自然と頭の中で組み立てるより先に、言葉で伝えられるようになり、英語が身体に馴染んでいきました。
もし、意思疎通をある程度図れるようになりたい方はマンツーマンのプライベートレッスンである程度スピーキング力や、表現を増やしてから、グループレッスンに移行し、クラスで友達を作っていくのが無難じゃないでしょうか。
学校を変えるのもアリ
自分の英語力の伸びを感じない場合は、思い切って学校を変えるのが一番ではないでしょうか。必然的に環境を変え、生活の一部に馴染まさなければ、いくら勉強し、知識があっても、実際に使えば通じないことや、間違った表現であったことがありました。
ですが、英語ができない方の中には、英語を使うことで笑われたりした方もいるのではないでしょうか。私自身も語学学校で、グループで答えを纏めて代表が発表する時 日本人だからと言った理由で間違っていると笑われたこともあり、その度に自信を失くしました。ですが、中にはきちんと理解をしてくれる方もいて、その方は会話で通じなければ筆跡でやりとりをしてくれるなど、色んな方がいます。
英語はコミュニケーションのツールであり、誰と話したいかは自分が決めることです。一人の方に通じないからと言って落ち込まず、色んな方と触れ合って下さい。理解してくれる方が必ずいて、その方とのコミュニケーションを大事にしていきましょう。
英語の学習と継続には、まず適した環境を作り出し、生活の一部に取り入れる事が何より大事だと考えられます。
最後に
本来の目的である生きた英語を身につけることは短期なこともあって叶いませんでしたが、英語はあくまで授業の一貫という考え方から、英語は、人とのコミュニケーションを図るツールの一つという考えに切り替わりました。
語学学校では、同じクラスメートや担当の教師によって英語力がどの程度アップするかも影響してきます。ただ、これは事前に決めることができないので致し方ないことですが、その環境に応じて自分なりに方策を試行錯誤していくことも留学では大切になってきますね。