コミカレの授業以外で学べること
アメリカの留学体験談第2弾、ペリッシュさんの3回目最後の体験談をお届けします。アメリカのケンタッキー州で通われているコミカレで授業以外にボランティアをやったり、コミュニティ活動をしたりと積極的に活動されています。その感想をご紹介いただきました。
これまでコミュニティカレッジ(コミカレ)がどんな場所なのかと私がこれまで受けてきた授業内容について書いてきましたが、最後にそれ以外で私が体験したことをご紹介します。
働きたいけれど・・・
今は留学生の身でアメリカでは働くことができないということに本当にジレンマを感じています。キャンパス内で働くこともできますが、留学生はかなり限られた職種でしか働くことができません。
私が通っているコミカレでは留学生が働ける職種はチューターしかないと言われました。(もしかしたら繁忙期限定のキャンパス内にある小さな書店でも働けるかもしれないとアドバイザーに言われましたが直接書店に聞いていないので定かではありません。)
CPTを使えばキャンパス外で働ける
基本的に留学生はキャンパス外で働けないのが決まりですが、Curricular Practical Training (CPT)を使えば自分の専攻分野に関連した仕事であれば働くことができます。
CPTを使うにはフルタイムで1年以上在籍していることが条件です。2018年現在CPTを使って1年以内の就労であれば、卒業後に働ける資格を申請できるOptional Practical Training (OPT)に影響はないとされています。
私はCPTを使って介護施設で働きたいなと思っていたので、CPT のことをアドバイザーに詳しく聞いてみることにしました。
すると Student and Exchange Visitor Program (SEVP)からの新しい情報によるとCPTを使って働いた期間がOPTに持ち越しされ、卒業後に働ける期間が差し引かれる可能性があるということ でした。私自身もネットなどで色々調べたのですが、まだ検討中の段階というのもあってかこの情報はどこにも掲載されていなく本当に実行される事案なのか定かではありません。
ただ、私は卒業後OPTを使って働ける選択肢を残しておきたかったので、仕事探しはやめました。
ボランティア活動をする
働くことを断念しましたが、その代わりにボランティアを探すことにしました。ボランティア活動をするにあたって特に学校のアドバイザーから許可をもらう必要はありません。(CPTは働く前にアドバイザーからの許可が必要になります)
しかし、ボランティアを探していて気付いたことはSocial Security Number(SSN社会保障番号)がないとボランティアでさえもなかなか思うように受け入れてもらえない事実でした。
なぜかと言うと、犯罪歴を調べる際にSSNが必要になるからです。通常働いていない留学生はSSNを取得することはできません。
1日限りのボランティアなら犯罪歴チェックはないと思いますがある程度の期間のボランティアを希望する場合、犯罪歴チェックはあると思っていたほうがいいです。
私もいくつかボランティア先を当たってみたのですが、SSNがないという理由で断られました。しかし、知り合いのつてを使ってSSNがなくても住居型老人介護施設でボランティアを受け入れてもらうことができました。
この時に思ったのが本当にアメリカでも人の縁ほど大事なものはないなということでした。
お仕事体験
ボランティア以外にも仕事体験を経験しました。
作業療法士アシスタントプログラムの申請条件の一つに作業療法士もしくは作業療法士アシスタントが働いている施設や病院でボランティアや仕事体験をするようにとあり、 色々 病院や施設をあたりました。この時も大学病院や比較的大きな病院からは犯罪歴チェックを求められました。
SSNがない理由で断られたことも沢山ありましたがそれ以前にこちらから仕事体験ができるかどうかの確認を電話やメール、もしくは直接出向いて問い合わせをしてもその後の連絡はまったくなかったりすることも多々ありました。
相手からすれば、たいして重要ではない用件はすぐに忘れられてしまうのかなと、この時学びました。しつこいくらいが丁度いいのかもしれません。
図書館を賢く利用する
私は元々図書館が大好きなので、日本にいた頃にもよく利用していました。
渡米してからも図書館にはとてもお世話になっていて、本を借りる以外にもアメリカの図書館は日本にはない催し物がたくさんあり無料で参加できることが気に入っています。例えば、英会話Clubやヨガ、パソコンクラスなどこの他にも沢山のイベントを開催しています。
コミカレに通う多くの学生達は仕事や子どもがいるなどで忙しく、授業が終わるとすぐに帰ってしまいます。キャンパス内だけで友達を作ろうとしても、私の場合はなかなか難しいなと感じました。そこで、図書館で開催されるイベントをきっかけにして知り合いを増やし、情報を集めることも大事だなと思いました。
田舎の留学生活では車は必需品
大都市でない限り、車は本当に必要になります。私が住む地域では公共交通機関はバスがありますが、家の最寄りの停留所からキャンパスまで行くバスは1時間に1本しかなく、もちろん時間通りには来ないので全然あてになりません。
田舎に留学を考えている方は車の購入も視野に入れたうえで留学資金を貯めていたほうがいいかもしれません。
まとめ
キャンパス以外の活動範囲を広げることによって、留学生活はもっと充実したものになります。
最初は何をするにも英語でのやり取りは一苦労です。英語が聞き取れず何度も落ち込むことはありますが、それでも自分で解決しなければいけない状況が続くと、ちょっとやそっとのことではめげなくなります。
要点さえ伝わればいいのです。とにかく自分から行動あるのみです。
まだまだ私の挑戦は続きますが、これまで私が経験してきたことが少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
アメリカだけではないですが、留学で様々な視野を広げていくためにはいろいろな活動を積極的に行っていくことで、視野が広がり海外生活をやり繰りしていく自信もついてくると思います。就労には制限があったりしますが、その他の可能性を積極的に探し出す姿勢は大切ですね。