インターナショナルハウス・ロンドンのレビュー・評価（神奈川県 荒柴恵子様）

とても親切な方々ばかりでした。もちろん海外ですので、日本と比較すると若干のルーズさはありました。しかし、それでも尋ねれば丁寧に答えていただけますし、受付にも十分な人員がいました。

特に、コロナ対応に関しては頼もしい場面がありました。当時、イギリスではマスク着用ルールが緩和されたことにより、学校内でのマスクの着用を強制できなくなっておりました。

しかし、学校内でコロナ陽性者が数名出たと判明した翌週からは、全教室にスタッフの方々が回り、事情を説明し一人一人にマスクの着用を強く勧めてくれました。

そして、事情がありマスクを着用できない生徒にはマークを渡し区別できるようにしていました。この迅速な動きにはとても安心感を覚えました。

私はIELTS試験対策コースを受講しておりました。６名という少人数かつ入れ替わりのない固定メンバーでの受講だったため、和気あいあいと楽しむことができました。

また、先生との距離も近く、発言がとてもしやすかったです。ただ、授業内容や宿題に関しては少し簡単かなと感じました。

また、強化したかったSpeakingではなく、文法やwriting重視であったため、筆記が比較的得意な日本人にとっては若干物足りないのではないかと思いました。それでも、アカデミックな文法や言い回しを学ぶことができたので、今後就職したのち、ビジネスに生かせると思いました。

①衛生面
とても清潔で、設備も整っていて驚きました。不満点は一つもありませんでした。以前カナダの語学学校に短期留学していたことがあり、その学校も清潔な方だと思っておりましたが、IHはそれ以上でした。

トイレも清掃が行き届いておりましたし、プリンターや図書館などの設備も充実していました。コロナ対策のためカフェテリアが閉鎖されていたことは唯一残念ではありましたが、それ以外で不便に思う箇所はありませんでした。

②生徒のナショナリティ
生徒のナショナリティに過度な偏りがなく、全体的にバラけていたこともよかったです。アジア人が少し多いかなと感じましたが、IELTSコースには私を含め２人しかおりませんでした。

通常のコースには日本人の数が少し多いようです。しかし、皆さん日本語ではなく英語を使用されていて、本気度を感じました。

①到着時の様子
滞在を通して総合的にはとても良い環境だったと思いますが、コロナ禍での渡航ということもあり、到着時だけは困惑する事態が多々ありました。以下、箇条書きさせていただきます。今後利用される方の参考となれば幸いです。

・簡易抗原検査で結果が判明するまで部屋に隔離されるのにも関わらず、部屋にトイレットペーパーが無かった。その後受付で交渉しなんとか一つ小さいロールをもらえたが、おそらくスタッフの方々は隔離のルールをあまり理解していなかったように思う。

・部屋の備品として明記されていたケトルが実際にはなかった。毎回鍋でお湯を沸かすのは手間がかかった。。

・火災報知器が鳴る頻度が非常に高かった。イギリスでは換気扇をつけていないと、温水を出したり、シャワーをしただけですぐに火災報知器が鳴ってしまう。加えて、この寮では連動式であったようで、近くの部屋で鳴ると他の部屋の火災報知器も反応してしまい、大変な騒音だった。夜中に30分以上鳴りやまないこともあったため、当初は不安が大きかった。

②衛生面
床やベッドの清掃がそこまで行き届いておらず、当初はショックを受けたが段々と慣れた。水回りがとても綺麗だったことが幸いであった。シャワーも清潔かつきちんと温度調節できた。なお、のちに他の寮の様子を知る機会があったが、そこと比較すると大分綺麗な方であった。

③安全面
セキュリティはとても安心感のあるものだった。24時間数名のスタッフや警備員の方が常駐しており、中にはカードキーを持っている者しか入れないようになっていた。寮内の治安もよく、騒ぐ人はおらず平穏であった。学生は親切な方が多く、見知らぬ人でも設備の使用方法を親切に教えてくれた。

①英語力に関して
英語に関しては、「自信と慣れ」を得ることができました。私は帰国子女のためある程度の英語力はあったものの、アピールできるほどではなかったため、英語は私にとって長年コンプレックスでもありました。

しかし、今回の滞在では生活していくために、スーパーや寮の受付、学校、親しくなった友人、駅、レストラン、医療施設等で何度も色々な人と会話をしなければなりませんでした。そのため、何度も繰り返していくうちに段々と慣れていき、肩の力を抜いて自然に英語を話せるようになっていきました。

②今後の人生の方向性
前述の通り、私は帰国子女であり、生まれ育ちが日本ではなく欧州でした。そのため、いつかは欧州で再び暮らしたいという夢を抱きつつも、自身の語学力や仕事、生活面を考えると、無理だろうと諦めかけておりました。

しかし、今回の滞在では、30歳や40歳になってから渡航し暮らし始めた人々から多くの話を伺うことができました。そのため、今すぐ決断しなくても、どうしても諦めきれなかったら何歳からでもチャレンジできると思えるようになりました。

まずは4月から日本で社会人としてきちんと働き、仕事をしながら、どのような方法でいつ在住したいのか（駐在なのか現地採用を目指すのか）を地に足つけて考えていきたいと思います。

コロナ禍での渡航ということで、様々な葛藤がありました。友人には知らせずに渡航した後も、非難されてもおかしくない、と後ろめたさも感じておりました。

しかし同時に、コロナによってやりたかったことのほとんどをできなくなってしまった中、せめて卒業前最後に短期でも留学できたことへの嬉しさ、有難さで一杯です。もし渡航を諦めていれば、ずっと大きな心残りになっていたでしょう。

親身になって何度もやり取りしてくださり、留学を実現してくださった留学スクエア様、本当にありがとうございました。