短期留学のメリットとは?おすすめの国や費用、手順などを徹底解説
「短期留学で得られるものって、何?」
「短期留学におすすめの国や費用を知りたい……」
そんな悩みや疑問をお持ちではありませんか。
確かに短期留学は、長期留学と比べるとどうしても得られるものが少なく、チャレンジすべきか悩んでいる人もきっと多いことでしょう。
また、渡航先の国選びや留学にかかる費用に不安があるお気持ちも、とてもよく分かります。
そこでこの記事では、短期留学のメリットをはじめ、おすすめの国や費用、そして手順について詳しく解説します。
短期留学とは
短期留学とはその名の通り、比較的短い期間で体験するかたちの留学を指します。
渡航先によって異なりますが、通常、観光ビザだけで滞在できる1週間~3ヶ月ほどの期間を対象とする留学です。
「留学」と聞くと1年以上の長期のものを想像しがちですが、短期留学はその期間が短く費用を抑えられるため、手軽に体験できます。
また、短い期間だからこそ語学学習に集中できる上に、学生の場合は夏休みを、社会人であれば有給休暇を利用しての参加が可能です。
留学体験のハードルを下げられる短期留学は、長期留学への一歩ともなり得ます。
短期留学の5つのメリット
最初に、短期留学のメリットを5つ、ご紹介しましょう。
短期留学は初めての人でも安心して体験できるプログラムで、長期留学と比べて費用がかかりません。
また、現地の生きた言語に触れられる上に、期間が短いため休学や休職をせずに済みます。
メリット① 初めて留学する人でも安心
初めての留学でも安心して体験できる点が、短期留学の1つ目のメリットです。
短期留学ならば初心者はもちろん、初めて海外を経験する人でも気軽に参加できます。
長期留学の場合、費用やスケジュールの調整などのハードルが高くなることがありますが、短期留学であればこれらの問題をクリアするのも比較的容易です。
メリット② 長期留学より費用がかからない
メリットの2つ目は、長期留学と比較して費用がかからないことです。
長期留学の場合、語学学校の授業料や現地での生活費などに多額の費用が必要ですが、短期留学はそれらを大幅に抑えられます。
実際に、1週間ほどの滞在では、一般的な海外旅行より費用が割安になることも。
また、短期であればビザの申請は不要な国が多く、準備の手間もかかりません。
メリット③ 長期留学へのステップになる
3つ目のメリットは、短期留学が長期留学へのステップになることです。
初めて海外に渡航する人にとって、1年間の長期留学はハードルが高いと感じるでしょう。
短期留学であればチャレンジもしやすいですし、語学学校での授業やホームスティでの交流など、実際の留学生活の様子は短い期間でも体験できます。
短期留学の経験を契機に、長期留学やワーキングホリデーの検討を始める人はとても多い印象です。
メリット④ 生きた言語に触れられる
4つ目のメリットは、短期間でも現地で生きた言語に触れられることです。
日本でいくら英語をレッスンしても、日常に帰るとすぐ日本語に囲まれてしまいますが、留学すれば現地の言語しか使えません。
例えば英語圏の場合、現地は「英語しか使えない環境」となるため、必然的に英語を実践できます。
授業の時だけではなく、日常的にも英語を使用する環境に身を置くことで、語学力アップが期待できるでしょう。
メリット⑤ 休学・休職をせずに済む
5つ目のメリットは、短期留学であれば休学や休職などをせずに済むことです。
期間が短いので、長期休暇や有給休暇を利用すれば授業や業務への支障がなくなります。
例えば大学生が長期留学する場合、どこかのタイミングで休学しなければならず、単位不足によって予定通り4年での卒業が難しくなってしまうでしょう。
社会人も同様で、休職すれば昇進の遅れや評価の下落などが避けられず、キャリアに影響が出ます。
短期留学であれば、これらのリスクを回避できるでしょう。
短期留学でできること
次に、短期留学で実際に体験できる5つのことについて解説します。
短期留学では、語学学習やホームステイ、サマースクールなどに参加できます。
また、ボランティア活動やインターンシップによって、視野を広げることも可能です。
体験① 語学学習
1つ目は、語学スキルの向上を目指した語学留学です。
英語を母国語とする国に留学すれば、現地の語学学校に通って生の英語が飛び交う環境に身を置くことで、耳が慣れてきてリスニング能力が高まります。
1〜3ヶ月ほど滞在すれば、単語の使い方や文法などが理解でき、徐々に英会話ができるようになるでしょう。
これらの体験によって、TOEICの点数アップも望めます。
体験② ホームステイ
2つ目は、現地の家庭で一緒に生活するホームステイです。
地元の人と生活を共にすることで、その国の文化や生活習慣、食事、家族の関係性などを直接体験できます。
受け入れ先のホストファミリーは留学に対する理解があり、現地での生活について手厚くサポートしてくれるため、初めて海外に出る人はおすすめの留学スタイルです。
体験③ サマースクール
3つ目は、学生が夏休みを利用して留学するプログラムです。
語学学習はもちろん、さまざまなアクティビティやエクスカーション(体験型の見学会)に参加することで、海外での新しいチャレンジに楽しく臨めるでしょう。
現地には世界各地から学生が集まりますので、彼らとの交流によって国際感覚も養えます。
体験④ ボランティア
4つ目は、海外でボランティア活動に参加するプログラムです。
留学先のコミュニティに貢献する活動に関与することで、自分の成長と社会貢献が果たせます。
活動にはチャイルドケアや動物・環境の保護活動、日本語教師など、さまざまなプロジェクトがあり、場合によっては日本では考えられない光景を目の当たりにすることも。
異文化交流の機会も豊富ですので、将来に向けて視野が広がります。
体験⑤ インターンシップ
5つ目は、現地の企業で就業経験ができるインターンシップです。
多くの社会人がキャリアアップを目指すためにチャレンジしている留学スタイルで、現地での就職や帰国後の再就職などで体験が活かせます。
インターンシップでは、ホテルで働いて現地のホスピタリティを勉強したり、観光系の会社でコミュニケーション能力を磨いたり、あるいはカフェや飲食店で本格的な技術や経営を学んだりといった体験が可能です。
短期留学におすすめの国
ここからは短期留学に最適な8カ国について、各国の特徴や人気都市に触れながら紹介します。
おすすめ国① カナダ
カナダは、短期・長期とともに留学先として人気がある国です。
トロントやバンクーバーなどの大きな都市でも比較的治安がよく、ナイアガラの滝やオーロラなど、スケールのある自然を堪能しながら英語を学べます。
また、カナダの公用語は2言語あり、ケベック州のモントリオールに滞在すればフランス語が学べるなど、選択肢が多いのも特長です。
移民が多く異文化に寛容なカナダは、初めての留学先として最適でしょう。
おすすめ国② アメリカ合衆国
アメリカ合衆国は多民族国家で世界トップクラスの大学が連なり、世界各国から留学生が集まる国です。
日本からの留学生も多く、文部科学省によると、2019年に日本人が留学先として選んだ国の1位はアメリカでした。
「人種のるつぼ」とも呼ばれ、母国語が英語ではない人々への語学プログラムが充実しているため、レベルの高い語学留学となるでしょう。
滞在先の都市としては、ニューヨークをはじめ、ボストン、サンフランシスコ、ロサンゼルス、そしてハワイのホノルルが人気です。
おすすめ国③ オーストラリア
南半球にあるオーストラリアは、温暖な気候で住みやすく、ダイナミックな自然が広がる国です。
シドニー、ゴールドコースト、ケアンズ、ブリスベンなどの大都市でも治安がよく、留学初心者でも安心して滞在しながら英語を学べます。
2019年の文部科学省の調査によると、日本人の留学先としてアメリカに次ぐ人気です。
オーストラリアはワーキングホリデー先として選択する人も多く、留学プランも豊富で環境も整っている上に、アクティビティも多く体験できます。
おすすめ国④ ニュージーランド
オーストラリアと同じく南半球に位置するニュージーランドは、自然が豊かでおおらかな国民性が特徴の国です。
現地では留学生に対して親切な人が多く、治安のよさや教育水準の高さなど、初めての留学先として最適でしょう。
都市にいながら大自然も満喫できる環境である一方で、刺激や華やかさはあまりなく、静かな環境で語学学習をしたい人に適しています。
オークランド、クライストチャーチ、クイーンズタウンなどの都市が、滞在先として人気です。
おすすめ国⑤ イギリス
英語発祥の地であるイギリスは、歴史ある文化や伝統が守られている一方で、ファッションやアートなど、世界中に流行を発信している国です。
教育レベルや語学学校の質は世界的にトップレベルで、ヨーロッパ中から留学生が集まっており、優秀な人たちとの交流が期待できます。
イギリスに滞在すれば、格式が高く上品なクイーンズイングリッシュが学べるでしょう。
滞在先としては、ロンドン、オックスフォード、ケンブリッジ、ブライトンなどの都市が人気です。
おすすめ国⑥ アイルランド
アイルランドは、イギリスと国境を接するケルト文化の国です。
首都ダブリンを中心に国際色豊かな雰囲気があり、日本人留学生が少なく英語学習に集中できるため、語学力アップが期待できます。
教育水準もヨーロッパでトップレベルな上、他の国々より物価が低めなことから、穴場の留学先として注目されています。
国自体もコンパクトで移動しやすく、人口の4割が25歳未満とフレッシュな国です。
おすすめ国⑦ マルタ
マルタは地中海に浮かぶ、東京都23区の半分ほどの面積の小さな島国です。
日本での知名度は低いものの、ヨーロッパでは海に面した美しい街並みが特徴のリゾート地として高い人気があります。
気候は1年中温暖で過ごしやすく、現地では海の幸を使った地中海料理が堪能できるでしょう。
治安はよく物価も安めな上に日本人留学生も少ないため、マルタは英語学習にもってこいの環境です。>
おすすめ国⑧ フィリピン
フィリピンは、英語を公用語とする東南アジアの島国です。
日本から航空便で4時間とアクセスがよく、物価や学費も安く済むことから、留学費用を抑えたい人にはベストな選択となるでしょう。
また、7,000もの島々で構成されるフィリピンには世界的に有名なビーチリゾートがいくつもあるなど、他の国とは違った魅力があります。
気候も1年中温暖なため、時期を選ばずに留学できる点もメリット。
滞在先としては、セブ島やバギオといった地域や、マニラ、クラーク、ダバオなどの都市が人気です。
短期留学にかかる国別の費用
おすすめの8ヵ国について、留学期間ごとに算出した費用の目安を紹介しましょう。
いずれも渡航費をはじめ、滞在費や食費、授業料などを含めたトータルでの費用です。
1週間 | 4週間 (1ヶ月) | 12週間 (3ヶ月) | 24週間 (6ヶ月) | |
---|---|---|---|---|
カナダ | 60万円 | 80万円 | 120万円 | 210万円 |
アメリカ合衆国 | 60万円 | 90万円 | 150万円 | 275万円 |
オーストラリア | 60万円 | 85万円 | 130万円 | 230万円 |
ニュージーランド | 55万円 | 80万円 | 120万円 | 210万円 |
イギリス | 65万円 | 90万円 | 155万円 | 285万円 |
アイルランド | 60万円 | 85万円 | 135万円 | 245万円 |
マルタ | 55万円 | 65万円 | 105万円 | 185万円 |
フィリピン | 35万円 | 45万円 | 75万円 | 135万円 |
短期留学においては、全体の留学費用のうち渡航費が大きな割合を占めるため、1週間と1ヶ月では費用にそれほど大きな差がありません。
3〜6ヶ月の留学になると滞在費の割合が増えますが、ルームシェアや語学学校の寮などを利用すれば、ホームステイより費用を抑えられます。
短期留学の手順と注意点
最後に、短期留学の手順と注意したいポイントについて解説します。
ステップ①主目的を考える
短期留学の最初のステップは、留学で何を得たいのかをはっきりさせることです。
目的があいまいなままでは、なかなか留学には踏み切れません。
そこで、自己分析した上で「なぜ留学したいのか」を明確にしましょう。>\
例えば、語学力のアップや海外の友人づくり、あるいは自身の視野を広げることや新しい環境でのチャレンジといった目的が考えられます。
そして何より、留学はゴールではありません。
その先にある将来のキャリアアップを見据え、留学する目的を明確化しましょう。
ステップ②短期留学する国と予算を検討する
次に、目的に沿って留学先の国や必要な予算を検討しましょう。
国を選ぶ際は、言語や治安のよさ、生活コスト、さらには自身の目的が適うかといったポイントを考慮する必要があります。
また、留学にかかる費用や航空券、語学学校の授業料、滞在費、保険などを含めた全体の予算を明確にしながら、プランニングしましょう。
ステップ③どう手配するかを考える
留学の目的と渡航先、予算などのプランニングを終えたら、必要な手続きを自分で行うのか、それとも留学エージェントに依頼するのかを決めましょう。
自分で手配する場合は柔軟に計画を立てられますが、膨大な手間や時間がかかります。
一方、留学エージェントへの依頼には手数料の有無という違いはありますが、手続きがスムーズに済む上に、学校選びや滞在先の手配などにおいて、専門的な知識に基づいたサポートが受けられるでしょう。
特に初めての短期留学では、留学エージェントを利用すると何かと安心です。
ステップ④短期留学に必要なものを準備する
最後に、短期留学で必要なものを準備していきましょう。
留学の前には、パスポートや航空券、ビザ、海外旅行保険の加入、歯の治療、クレジットカードの取得、予防接種などの手続きが必要です。
どれも時間がかかりますので、できるだけ早めに取り掛かりましょう。
また、語学学校の申し込みやホームスティ先の手配、荷造り、空港からの交通手段なども忘れてはいけません。
事前にしっかりと準備すれば、現地でスムーズに留学生活を送れますよ。
まとめ
今回は、短期留学のメリットをはじめ、おすすめの国や費用、そして手順について解説しました。
短い期間の留学であっても、できることや得られるものはたくさんあります。
この記事では、短期留学におすすめする8つの国とそれぞれにかかる費用を紹介していますので、ぜひ参考にしていただき、留学を成功させてください。
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