語学留学とは?海外で学ぶ5つのメリットや渡航先の選び方、おすすめの国、かかる費用を解説
「語学留学してみたいと考えていて、渡航先の選び方や費用を知りたい……」
「語学留学ならではのメリットって、何?」
そんな疑問や悩みをお持ちの方も、多いのではないでしょうか。
この記事では、海外に語学留学して学ぶ5つのメリットをはじめ、渡航先の選び方や留学におすすめの国、かかる費用について詳しく解説します。
語学留学とは?
語学留学とは、海外の語学学校や現地生活を通じて外国語を学ぶことです。
海外留学の中でも特にポピュラーな選択肢で、主な目的は語学力の向上ですが、さらに現地文化に触れたり異文化の中で新しい価値観に出会ったりすることで、自分自身の視野を広げられるというメリットもあります。
多くの語学学校では、留学生の語学力に合わせた多様なコースを用意しています。
例えば、言語の基礎的なところから学ぶ初級コースや、ビジネス上のコミュニケーションを強化する専門コースなど、対応できるニーズはさまざまです。
また、クラスも初級・中級・上級といったレベルに分けられているため、自分のスキルに合った最適な授業が選べます。
これらの環境によって、語学力が初心者レベルの人でも安心して留学に挑戦できるでしょう。
語学留学は、渡航期間も柔軟に設定可能です。
短期間の1週間から1年以上の長期間まで、自分の都合やライフスタイルに合わせて選べます。
学生はもちろん、20〜30代のキャリアアップを目指す社会人まで、意欲があれば誰でも挑戦できるのが、語学留学の魅力です。
語学留学の5つのメリット
まず、語学留学における5つの主要なメリットについて、詳しく紹介します。
短期間で効率よく言語を学べる
語学留学の大きなメリットは、短期間で効率的に言語を習得できることです。
日本国内でレッスンを受ける場合と比べ、留学先での生活を通じて日常的に現地の言語を使うことで、学習速度が飛躍的に向上します。
例を挙げると、日本の大学生や社会人が英語をしっかりと習得するには、1,000〜1,500時間の学習時間が必要だといわれています。
日本に居ながらこれをクリアするには、仮に毎日2時間ほど英語学習に取り組んでも2年以上、週に一度のいわゆる「駅前留学」で学んだ場合は、実に15年以上もかかってしまう計算です。
一方で、語学留学で週に25時間の授業を受ければ、1年間で1,300時間の学習時間が取れます。
さらに現地生活で日常的に言語を使うことで、学習時間の確保は十分可能です。
実践的な言語力を習得できる
語学留学のもう1つの大きなメリットは、実践的な言語力が身につくことです。
言語を習得するためには、学習で得た知識(インプット)だけではなく、その言語で実際にコミュニケーションを取る(アウトプット)ことも非常に大切です。
日本で言語を学んでいる場合、授業が終われば基本的に日本語の環境に戻ります。
しかし語学留学では、授業で学んだことを現地ですぐに活用できるため、よりリアルな言語スキルを身につけられるでしょう。
言語力は、ただ単語や文法を知っているだけでは向上しません。
このような日常的なコミュニケーションを通じて、自然に高まっていくのです。
さまざまな国の友人を作れる
多国籍の友人と出会える点も、語学留学の魅力です。
語学学校には世界各地から学生が集まっており、授業内でのグループワークや放課後のレクリエーションなどを通じて、多種多様な人々と交流する機会が増えます。
これは非常に貴重な経験となり、自分の視野を大きく広げる助けになるでしょう。
日本は単一民族の国ですので、異文化や多様な価値観に触れる機会は限られます。
海外に出てさまざまな国の友人を作ることができる語学留学は、自分自身の成長にも大きく役立つでしょう。
異文化を学べる
4つ目のメリットは、語学留学を通じて異文化を学べることです。
語学留学ではただ言語を学ぶだけではなく、現地で生活を送る中で、日本とは異なる文化や価値観に触れる機会を増やせます。
例えば、アメリカでは自分の意見や考えをはっきりと表現することが信頼関係を築く基本で、「場の空気を読む」ことを善とする日本とは明らかに異なります。
このような文化の違いを十分に理解していないと、いくら言語能力が高くても実際のコミュニケーションは上手くいきません。
現地の文化への理解は、さらなるコミュニケーション能力の向上につながります。
将来の選択肢が広がる
5つ目のメリットは、語学留学が将来の選択肢を広げてくれることです。
留学先で多様な価値観や文化に触れ、さまざまな人々と交流する中で、自分の未来やキャリアについて新たな視点で考え直す機会が増えていきます。
例えば、留学体験を通じてこれまで考えたことのなかった職業やライフスタイルに興味を持ち、新しいチャレンジを決意することもあるでしょう。
また、企業の中にはTOEICのスコアが一定以上ないと応募資格がないような場合もありますが、語学力があれば就職や転職の選択肢が一段と広がります。
語学留学は語学の向上だけではなく、人生の可能性を広げる貴重な機会にもなるのです。
語学留学先の選び方
次に、語学留学の目的地を選ぶ際、考慮すべきポイントについて見ていきましょう。
留学の目的
語学留学を成功させるための第一歩は、明確な目的を定めることです。
目的が曖昧なまま留学すると、学習のモチベーションが下がり、ただ海外で過ごしただけで終わってしまう可能性があります。
そんな事態を避けるためにも、ぜひ具体的な目標を設定しましょう。
目標は一例として「現地での生活を不自由なく過ごせる言語レベルに達する」「TOEICのスコアを何点以上取る」などが考えられます。
目的が明確であれば、それに適した留学先や語学学校の選定もスムーズです。
留学する期間
次に、語学留学する期間を検討しましょう。
1週間の短期留学と1年間の長期留学では、体験できる内容やメリットが異なります。
短期留学であれば少ない費用で生きた言語に触れられ、長期留学への足がかりにもなります。
一方、長期留学では語学力を大きく伸ばせるのがメリットで、長い期間を現地で過ごせば、地域の文化を深く理解したり新しい人脈を築くチャンスを広げたりすることも可能です。
自分が何を達成したいのかという目的を考慮して、適切な期間を選択しましょう。
留学先で学びたい言語
もちろん、自分が学びたい言語によっても留学先は変わります。
英語を学ぶ場合、アメリカやイギリス、オーストラリア、ニュージランドなどが選択肢として挙げられます。
フランス語ならフランス、ドイツ語ならドイツが適切でしょう。
また、カナダは英語圏ですが、ケベック州に留学すればフランス語の学習も可能です。
同じ言語圏でも、地域や都市によって「なまり」などの違いがありますので、事前にリサーチしておき、自分に最適な留学先を検討しましょう。
訪れてみたいと思う国
自分の目的や留学の期間、学びたい言語によって、渡航先はある程度絞り込めてくるはずです。
一方で「一度は訪れてみたい」と思える国があれば、そちらを優先に考えてもいいでしょう。
例えば、多分野で世界最先端をいくアメリカ、多文化社会で留学生に寛容なカナダ、リゾート感あふれるニュージランド、豊かな自然を満喫できるオーストラリア、格式のある英語学習が可能なイギリスなど、各国には独自の特徴と魅力があり、それによってできることも大きく変わります。
さらに、留学先の治安や気候、物価も事前に調べておけば、より安心して渡航できるでしょう。
自分に合う語学学校がある都市
語学留学では、通学する語学学校の選択も重要なポイントです。
自分が学びたい学科によって進学する高校や大学が異なるように、留学の目的や言語レベルによって、選ぶべき語学学校やコースは変わります。
例えばTOEICスコアの向上を目指すなら、テスト対策コースを持つ学校が適しているでしょう。
ビジネス用途で言語を学びたい方は、ビジネス特化型のコースがある学校を選択します。
口コミや留学エージェントのアドバイスも参考にしながら、滞在都市を決めましょう。
留学にかかる予算
語学留学には大きな費用がかかるため、予算の検討も大切な要素です。
渡航先、留学の期間、そして選ぶ語学学校によって、トータルの費用は大きく変わります。
例えば、物価が高い国では当然ながら生活費も増加しますし、滞在費についても、ルームシェアや学生寮、ホームステイといった選択肢によってコストは大きく異なります。
語学学校の規模やコースに応じて学費も変動しますので、予算に合わせて検討しましょう。
困った時は、専門の留学エージェントに相談するのもおすすめです。
語学留学でおすすめの国10選
ここからは、語学留学先としておすすめの10ヵ国を紹介します。
アメリカ
日本人留学生に大人気のアメリカは、世界の最先端に触れながらアメリカ英語を学べる国です。
語学学校の選択肢も多く、ビーチに近く開放感あふれる環境で学べる人気校をはじめ、現地の学生と交流できる学校、少人数制で手厚いサポートを受けられる学校など、目的や予算に応じて自由に選べます。
ニューヨークやサンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴなどには、質の高い語学学校が集まっており、滞在先におすすめです。
カナダ
カナダは、豊かな自然環境と治安の良さで知られ、英語だけではなくフランス語も学べる多文化国家です。
移民社会で留学生に対しても非常に寛容で、費用面でも他の英語圏と比較すると安く、日本人にとって住みやすい環境でしょう。
主な滞在先の都市の1つであるバンクーバーには、試験対策の特化や会話力の向上に注力するなど、さまざまな特色を持つ学校があります。
また、モントリオールの学校では、英語とフランス語のバイリンガルレッスンを受けられます。
オーストラリア
オーストラリアは自然環境が豊かでマリンスポーツが楽しめ、教育にも力を入れている国です。
語学学校も多く、英語とバリスタ資格が同時に学べるコースやビジネス英語コースなど、各人のレベルや希望に沿って細かなカリキュラムが用意されています。
現地の人々の性格はフレンドリーで、初めての留学でも安心して過ごせるでしょう。
滞在先の都市としては、最大の都市シドニーをはじめ、東海岸のケアンズ、ブリスベン、メルボルン、そして西海岸のバースなど、豊富に挙げられます。
ニュージーランド
ニュージーランドは自然豊かで都会的な誘惑が少ないため、英語学習に集中したい人におすすめの国です。
公用語は英語ですが、先住民族の言語や手話も指定するなど、多様性が尊重されています。
主な語学学校は北島のオークランドや南島のクライストチャーチに集中していますが、その他の地方にも質の良い小規模な学校が点在しています。
学校は規模が小さくアットホームな雰囲気を持ち、一人ひとりがしっかり対応した教育を受けられるため、語学スキルは確実に向上できるでしょう。
イギリス
英語の故郷であるイギリスでは、格式高い「クイーンズイングリッシュ」を学べます。
教育環境も非常に整っており、特にロンドンには日本人スタッフが常駐する語学学校も多くあって初心者でも安心です。
学園都市のオックスフォードやケンブリッジ、海辺の美しいブライトンにも老舗の語学学校が有り、多彩な選択肢から自分に合った環境を選択できます。
伝統と革新が共存するイギリスでは、高い水準の英語教育を受けながら、魅力的な異文化に触れる経験も得られるでしょう。
アイルランド
ケルト文化が有名なアイルランドはイギリスの西側に位置する国で、独自の「アイリッシュ・イングリッシュ」を学べます。
経済成長が目覚ましく国民の平均年齢が若いという元気な国ですが、一方で日本人の滞在者は少なく、英語の学習に集中できる最適な環境です。
首都ダブリンには小規模な語学学校が集まっており、アットホームな雰囲気で学習できます。
また、第二の都市コークには歴史的な名所が多く点在しており、英語学習と同時に多様な文化にも触れられる機会が豊富です。
マルタ
マルタは地中海に位置する島国で、近年では語学留学の新たな選択肢として注目されています。
イギリスの植民地だった歴史を持つため英語が公用語の一つであり、他の欧米諸国と比較すると割安な費用で語学留学が可能です。
語学学校の多くは世界遺産にも登録されている首都バレッタにあり、雰囲気も静かで、集中して英語を学ぶには最適の環境でしょう。
その他にも、華やかなセントジュリアン、海辺の美しいスリーマ、そして風光明媚なゴゾ島など、多様な滞在先があります。
フィリピン
英語を公用語の1つとして使用するフィリピンは、物価が安いため、語学留学先として人気が高まっている国です。
語学学校ではマンツーマンレッスンが豊富に設定されており、自分の英語レベルに合わせて最適な授業形式を選べます。
さらに週に30〜50時間と、他の国では考えられないほどの授業時間を確保できるため、短期間で英語力を高められるでしょう。
主要な語学学校はセブ島やバギオに集まっており、豊富な選択肢から自分に合った学校を見つけられます。
ドイツ
EU最大の経済規模を誇るドイツでは、多くの産業で広く使われるドイツ語を学べます。
ドイツ語はEU圏内で広く使用されており、マスターすればビジネスをはじめ多くの分野でチャンスが広がるため、将来的にヨーロッパで働きたいと考えているなら習得したい言語です。
国内には歴史と文化が豊かな都市が多く、滞在すれば楽しく学べるでしょう。
首都ベルリンと南部の大都市ミュンヘンには多くの語学学校があり、フランクフルトやケルン、ハイデルベルクも留学先の候補として挙げられます。
フランス
フランスは、本場のフランス語を学べるヨーロッパ西部の国です。
英語に次いで多くの地域で使われているフランス語は、特に経済成長が見込まれるアフリカ大陸でも20以上の国々が公用語としており、習得すれば今後ビジネスチャンスになるでしょう。
また、フランスはファッションやアートも学べるという魅力もあります。
留学先としておすすめの都市は、美しいパリやリゾート地のニースですが、それ以外にもリヨンやルーアン、トゥールーズ、トゥールなど、各地に人気校があります。
語学留学にかかる国別の費用
最後に、おすすめした10カ国それぞれの語学留学にかかる費用について、紹介します。
1ヶ月 | 3ヶ月 | 半年 | 1年 | |
---|---|---|---|---|
アメリカ | 90万円 | 150万円 | 275万円 | 520万円 |
カナダ | 80万円 | 120万円 | 210万円 | 400万円 |
オーストラリア | 85万円 | 130万円 | 230万円 | 430万円 |
ニュージーランド | 80万円 | 120万円 | 210万円 | 400万円 |
イギリス | 90万円 | 155万円 | 285万円 | 540万円 |
アイルランド | 85万円 | 135万円 | 245万円 | 460万円 |
マルタ | 65万円 | 105万円 | 185万円 | 340万円 |
フィリピン | 45万円 | 75万円 | 135万円 | 260万円 |
ドイツ | 65万円 | 105万円 | 185万円 | 340万円 |
フランス | 80万円 | 150万円 | 210万円 | 400万円 |
この表は、1ヶ月・3ヶ月・半年・1年の留学にかかる総費用の目安を示しています。
いずれも渡航費、滞在費、食費、授業料などを含めた、トータルでの金額です。
まとめ
今回は、海外に語学留学して学ぶ5つのメリットをはじめ、渡航先の選び方や留学におすすめの国、かかる費用について解説しました。
語学留学では、実践的な言語を短期間で効率よく習得できるだけではなく、多様な文化も同時に学べます。
また、現地で海外の友人を作るチャンスも豊富で、言語スキルが向上すれば将来の選択肢も広がるでしょう。
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