親子留学の目安費用は?メリット・デメリットやおすすめ国を紹介!
子どもの英語力の向上や異文化とのふれあいを目的に親子留学を検討しているご家庭も増えてきています。はじめての親子留学では、かかる費用をはじめ、留学先の選び方や必要となる手続きについてわからないことも多いですよね。この記事では、親子留学にかかる費用やメリット・デメリット、人気の留学先について解説します。
親子留学とは
語学を学んだり異文化交流したりなどを目的に、親子で海外へ赴き滞在するのが親子留学です。子どものスクール通学のサポートに保護者が同行するケースもあれば、保護者が現地の語学学校に通うために子どもを一緒に連れて行くケースなど、さまざまな形があります。
留学と聞くと長期間のイメージもありますが、最短1週間からでも可能で、保護者や子どもの長期休暇にあわせて気軽に学びに行けるのも魅力です。
親子留学の目安費用
費用については滞在期間や留学する国によって変わってきます。下記の表は費用の相場感の参考として目安になるでしょう。
1ヵ月 | 半年 | |
---|---|---|
アメリカ | 50万~120万円 | 200万~500万円 |
カナダ | 50万~120万円 | 200万~500万円 |
イギリス | 50万~100万円 | 200万~500万円 |
ニュージーランド | 50万~90万円 | 200万~400万円 |
オーストラリア | 50万~90万円 | 200万~400万円 |
フィリピン | 30万~70万円 | 120万~300万円 |
マルタ | 40万~80万円 | 160万~350万円 |
共通して下記の項目で費用がかかります。
- 航空券
- 学費
- 居住費
- 生活費
- パスポート取得費
- 海外旅行保険
留学先への航空券や、スクールの入学金など学費を用意する必要があります。価格は渡航する時期や国、学校によっても異なるため、まずは留学エージェントに問い合わせしてみるとよいでしょう。
滞在中は、ホテルやコンドミニアム、ホリデーアパートメント、ホームステイなどに拠点を置きます。現地で自炊や買い物をする場合、生活費もかかります。
またパスポートの取得や、海外旅行保険に加入する際の料金も必要です。海外旅行保険は、海外滞在中の怪我や病気、盗難や物損事故を保証してくれるというものです。もしもの時に備えて加入しておきましょう。
親子留学のプラン例
親子留学は、目的や状況によってさまざまなプランが選択できます。
- 子どもの留学生活のサポート役として保護者が同行する
- 子どもがスクールに行っている間、保護者も語学学校に通う
- 保護者が語学学校に行っている間、子どもは託児所に預ける
- スクールには通わず、ホームステイ先のみで過ごす など
保護者はサポート役として同行してもいいですし、子どもがスクールに通っている間も自身も語学学校に通うことで時間を有意義に使うこともできます。
また、保護者の勉強メインの留学となれば小さいお子さんを連れて行く場合、現地の託児所等に預けることも可能です。
片方またはどちらも学校に通わず、有資格者の教師がいる家庭をホームステイ先に選び、そこで一緒に語学や文化を学ぶスタイルもあります。
親子留学のメリット
親子留学ならではのメリットも多いです。
- 未就学児でも海外で学べる
- 保護者が一緒なので、子どもの安全を確保できて安心
- 現地の子育てや教育について学べる
- 親子の絆が深まり、一生の思い出となる
子どもだけで単身留学に行く場合は、小学校高学年以上から受け入れている学校も多いです。親子留学だと、未就学児でも海外でネイティブな英語や文化に触れられます。
一緒に留学に行くことで、保護者も子どもも現地での生活に対して安心できます。
子どもを通して、現地の子育てや教育についてリアルに学べるのも親子留学のメリットです。
現地での生活の中でも子どもの成長を感じられ、経験の中で親子の絆が深まるでしょう。異国で過ごした期間は、いくつになっても一生の思い出になります。
親子留学のデメリット
メリットの多い親子留学ですが、デメリットもあります。
- 費用は2人分
- 保護者は仕事を休まないといけない
- 小さい子どもは病気にもかかりやすい
親子で留学に行く場合渡航費から滞在費まで2人分必要です。国によっては、かなり負担となります。また一緒に留学に行くとなると、保護者も仕事を休む必要がでてくるでしょう。
有給消化に理解があったり、休みを取りやすかったりする職場ならいいですが、そうではない場合、1週間以上のまとまった休みを取るのは難しいこともあります。
さらに時差や生活環境の変化によって、小さい子どもは体調を崩してしまう恐れも。病院事情は国によって違い、日本の医療保険は使用できないため、医療費の全額をひとまず自費で払う必要があります。
留学先の人気国
留学生を受け入れている国はいくつかありますが、ここではとくに人気の国を6つご紹介します。
- フィリピン
- イギリス
- アメリカ
- カナダ
- ニュージーランド
- オーストラリア
- マルタ
フィリピン
フィリピンは、他の留学先と比べて費用の安さが特徴です。1か月であれば予算30万円ほどから計画できます。首都マニラまでだとおおよそ4時間半、セブ島までだと5時間半ほどで到着するので、長時間のフライトが心配なお子さんも安心です。日本人も多く、はじめての海外先としても選びやすいでしょう。
イギリス
イギリスも、人気がある留学先の1つです。ただしロンドン都市部の治安はあまりいいとはいえません。なので留学先のおすすめは郊外です。
留学費用は少々高額となりますが、本場のクイーンズイングリッシュが学べるため、本腰を入れてしっかりと語学と向き合いたい親子がよく選びます。観光できる場所も多いので、親子でイギリスの歴史について学ぶのも楽しいですよ。
アメリカ
誰もが渡航先として憧れるアメリカも留学先として多くの方に選ばれています。ハワイやサンフランシスコ、ロサンゼルスはとくに滞在地として人気です。ハワイは温暖で過ごしやすく、治安のよさが魅力的。アメリカ留学では、ホームステイがおすすめです。ホストファミリーとのふれあいや食文化の違いをお楽しみいただけます。
カナダ
治安がよく教育水準も高いカナダも隠れた人気国。首都のトロントは多種多様な人たちが住んでいるため、常にインターナショナルな環境で子どもが学習に取り組めます。
休みの日には自然豊かなカナダならではのアクティビティでリフレッシュできます。
6か月未満の滞在であればビザの申請は不要です。
ニュージーランド・オーストラリア
オセアニアも治安がよく、自然豊かな地域で子どもがのびのびと学習できます。日本との時差が少ないのも特徴で、世界的にも暮らしやすいため長期滞在しやすい留学先です。日本とは季節が真反対なので、真夏のサンタさんなどは子どもの記憶にいつまでも残るでしょう。
ただし、オセアニア地域は物価が高いので、費用はそれなりにかかります。
マルタ
マルタはイタリアの南にある小さな国で、元イギリス領であったこともあり公用語に英語が含まれています。日本と同じく島国で海が美しいため世界中から観光客が集まります。
治安がよく、他の欧米諸国への留学と比較しても物価の面から費用をおさえられるのは大きなメリット。ただし、日本からの直行便がないため、ヨーロッパの都市で乗り換えが必要です。
親子留学を考えるポイント
親子留学を考えるポイントは主に下記の3点です。
- 留学予算
- 保護者の休暇
- 英語やその他の文化が学べるか
まず大きいのは費用面です。費用をおさえて留学したいのであれば、フィリピンなどの近場で物価の低い国が候補になるでしょう。また、保護者がどれほどの期間休暇を取れるかも重要で、1か月以上取得できるのであれば、アジア圏以外の国も候補になってきます。
最後のポイントは、子どもの英語学習と留学先の文化です。より本場の英語に触れさせたいと思うのであれば、アメリカやイギリスが候補になってくるでしょう。各国の文化は異なるため、どういった文化に子どもが興味をもちそうかも選ぶポイントです。
費用を抑えるポイント
親子留学は子どもと保護者の分と費用がなにかとかかります。節約できるコストはなるべくかけたくないものです。親子留学の節約ポイントは下記の3つです。
- 航空券の購入タイミングをみる
- 食事を工夫する
- リーズナブルな留学先を選ぶ
航空券の購入タイミングをみる
渡航時期によって航空券の値段は2倍〜5倍に上がるなど、極端に変化します。留学費用に占める航空券のウェイトは大きいため、なるべく航空券が安いタイミングで購入できるかが大きな節約ポイント。6か月以上前に航空券を手配できれば、大きな値上がりなく購入できます。
また旅行客が少ないオフシーズンの渡航をねらうのもおすすめです。オフシーズンは留学先の地域によって異なりますが、たとえばアメリカは真冬の2月に航空券の値段が下がりやすいです。
滞在先・食事を工夫する
留学期間が長くなるほど、現地での生活費が留学費用に占める割合が高くなります。生活費は宿泊場所と食事を工夫するしかありません。
たとえば食事がつかないコンドミニアムやアパートに滞在し、外食を控えて自炊すると生活費を大幅に削れます。海外の飲食店はお会計に10〜20%ほど上乗せするチップ制度があるなど、外食の出費は痛手になりやすいです。ランチはお弁当を持参するなどの工夫も大切です。
リーズナブルな留学先を選ぶ
欧米やオセアニアは魅力的で本場の英語に触れられますが、日本からは遠く渡航費がかかります。また物価も高いため現地での生活費も膨らみがち。
渡航費をおさえるにはフィリピンなどアジア圏への留学がおすすめです。フィリピンは物価も安いので費用面では群を抜きます。
またヨーロッパであるものの、マルタは他の欧米諸国と比較すると物価が安く生活費をおさえられます。マルタの物価は東京よりも少し安いといったところです。
親子留学の手続きの進め方
親子留学は個人でも手続きできますが、手間や時間がかかります。
留学をトータルサポートしてくれる留学エージェントに相談することをおすすめします。
エージェントにもさまざまな会社があるため、どこを選べばいいのか迷うこともあるでしょう。エージェント選びのポイントは以下の通りです。
- 行きたい国、学校を取り扱っているか
- どれくらいサポートをしてくれるのか
- 留学協会に認証など外部から認められているか
失敗しないためにも、あらかじめ複数の留学エージェントについてリサーチしておきましょう。取り扱っている国や学校、サポートの充実度が会社ごとで異なります。問い合わせ後の流れは、各エージェント会社が説明および提示してくれるでしょう。
まとめ
親子留学は費用面や保護者の休暇取得の面でハードルはあるものの、親子で安心して英語学習に取り組めます。留学スタイルも幅広く、親か子どもの一方がスクールへ通う例もあれば、どちらか一方だけの例もあります。
重要なのは、予算や目的にあった留学先を選ぶこと。費用をおさえたいなら、フィリピンやマルタがおすすめです。費用はかかりますが、本場の英語が学べるアメリカやイギリスも人気です。
親子留学を検討する際は、エージェントに相談することで質の高い留学になるようにしっかりと準備ができますよ。