留学中に出逢ったアメリカ人の印象
アメリカの留学体験談第3弾デイジーさんの4回目の体験談です。バスの中やいろいろな場所でアメリカの人々と接することも多かったデイジーさんですが、そういった触れ合いを通じてアメリカの人々の印象について語っていただいています。
バスでも気軽に話してくれる
まず、バスの移動についての話になりますが、私が利用したバスは電子掲示板がなく、次のバス停が表示されないどころか、アナウンスもありませんでした。そのため、過ぎ去ってしまわないようにある程度近づいたら、停車を示すボタンの代わりに紐を引っ張ると、停車してくれます。
日本では居眠りしながらでも、問題はなかったのですが、アメリカでは景色をずっと眺めてないと、何処で止まるのかさえも分からないので、乗車中はかなり気を使いました。
初めての場所に行きたい場合は運転手さんに行き先を伝えると、降りる停留所が近づいたときに教えてくれました。話しかけるのに抵抗がありましたが、私が出会ったアメリカ人は基本どの方も気さくで、話しかけられて嬉しい思いが全面に出てました。
アメリカのバスは日本のバスと違い、慣れれば乗りこなせるようになるのですが、慣れないうちは降りるまで気を使いかなり大変でした。また、乗車するまでも大変で、バス停で待機しても時間通りに来なかったり、何度か素通りされ乗れなかったこともありました。
バスの乗り方について、私はどこも同じだろうと高を括って乗車方法を調べずにそのまま乗ってしまいました。幸い当時は一緒に乗車した方が降り方を教えてくれたので難を逃れたのですが、たかがバスの乗車と言えど日本の常識のまま何も調べないで現地でいざとなると大変な目に遭うので、その土地の公共機関の乗車方法など事前の下調べをきちんとするべきだと学びました。
とにかく話が好き
そして、バスの乗車中に最も多く、アメリカ人と触れ合う機会が持てました。正確にはアメリカ人の方から話しかけられ、お互い目的地に着くまで雑談をしました。
私はまだ英語が稚拙で、会話らしい会話もままならなかったのですが、相手の方にとってはあまり関係ないようです。主観になりますが、話し相手がいれば誰でもいい、と言った印象も多々見受けられました。こちらの返答はなくても、自分の思いや言いたい事を長時間ストレートに、ぶつけ続けながら会話が終了、と言う形が多かったです。
恐らく私がまともに話せないので、代わりに話し続けてくれたのもあると思いますが、言葉のキャッチボールが出来なくても会話が途切れることなく、自分の感情や主張を伝え続けるのが、日頃から行われているのだろうと感じました。
そして、会話中に英語が通じなくて反射的に謝る事が多かったのですが、その際に「謝らないで」とよく言われました。
アメリカ人は、失敗しても謝らない性格のようで、また、ポジティブで、くよくよせずに間違えても次がある、と常に前向きな姿勢であり、腰が低い日本人と違うなとつくづく感じました。
人と話す事に苦手意識があった自分でしたが、アメリカ人に釣られてだんだん緊張しないで、普通に会話できるようになりました。勿論、私の場合治安が良い街であり、主に話しかけられたのがバス移動の車内で大勢の人が乗車している状態だったので安全でしたが、中には観光客や、留学生を狙った危険な人もいると耳にしたので、不審者かそうでないかの見極めも大事です。
皆、その日に初めて会ったばかりなのに、相手に臆することなく積極的に話しかける姿勢は私にはないものだったので、とても惹かれました。
日本では知らない人にいきなり声をかけられる、というシチュエーションがそもそも皆無だったので、最初はいきなり話しかけられたのと、異国の地で見知らぬ人ということもあり、警戒心から身を固くしてしまったのですが、アメリカではよくあることだと後で教えてもらいました。
なぜそんな文化が根付いているのか不思議だったのですが、どうやら「民族のサラダボウル」と呼ばれるほど移民が多いアメリカでは、異国の人に抵抗はなく、むしろ好奇心の対象だそうです。
イベントを楽しむ
また、移動中は必然的に景色を眺める事が多かったのですが、その際にアメリカは行事毎にかなり力を入れている事が分かりました。
アメリカ人はパーティーや、お祭り好きです。滞在中にハロウィンとクリスマスのイベントがあったのですが、アメリカ人はイベントが始まる随分前から既に街中がハロウィンやクリスマス一色端で、外装もかなり凝っていて、イベントを待ち遠しいにしてることが、ありありと伝わりました。
イベント当日は、殆どの方が老若男女問わず仮想して、寮にも足を運びに来てくれたアメリカ人の親子が何組かいました。ハロウィンの仮想は街中で見られて特に子供の仮想に気合を入れているのがひしひし伝わりました。クリスマスもサンタさんによく出逢い、イベント時はアメリカ人同様に、思いっきり楽しみました。
子供にやさしい
また、バスの移動中や、アメリカを散策した際によく見た光景が、子供と手を繋いで外出する子連れの方が多く見受けられました。
アメリカでは街全体で子供を守る地域環境らしく、その為、車内や街中でも子連れに優しい人が多く、また、ベビーカーなどの移動に困らないようにバリアフリーが成されており、子育てしてる人にとって過ごしやすい環境に見えました。
アメリカ人の印象のまとめ
私が短期留学中に出逢ったアメリカ人の方々から受けたアメリカ人の印象はとにかく話すのが大好きで、また、周りをよく見ているということです。
元来の気質と文化の習慣から、初対面の人にも臆することなく話しかけ、困っている人がいればすぐさま声をかけて助けてくれます。また、子供やご年配の方に優しい地域環境は居心地の良さも感じ、アメリカ人の人間味の良さに魅了されました。
日本とは異なった体験ができたようで、正しく留学の醍醐味を味わうことができたのではないかと思います。他の国ではあまりないですが、アメリカは話しかけられる機会が多いですので、どんどんコミュニケーションをとって英語を話す機会を増やしていければいいですね。