イギリスETA電子渡航認証の登録方法について
イギリス政府は日本国籍を対象に2025年1月8日(水)より電子渡航認証(ETA)の運用を始めると発表しました。
登録の開始は、2024年11月27日(水)からとなります。
アメリカ・カナダ・オーストラリア等と同じように、イギリス渡航前にETAに登録したうえでイギリスに入国する新しいシステムとなります。
電子渡航認証(ETA)とは
電子渡航認証とは、英語ではElectric Travel Authorisationと呼ばれており、その頭文字をとってETAという略称で呼ばれています。
インターネットや専用のアプリを通して、個人情報・パスポート情報・連絡先・渡航の目的・滞在期間・利用する航空会社や航空便・期間中の滞在先などの情報をあらかじめ登録し、スムーズな入国を目指す仕組みです。
アメリカやカナダでは、入国審査前に指紋を採取する機械が設置されて、事前に登録されたETAの番号やバーコード等を入力することで即座に情報を読み取り、あとはその機械を通して空港で顔写真や指紋を取るといった仕組みになっています。
イギリスは入国時の対応をどうするかはっきりわかりませんが、現時点では日本をはじめ特定の国籍者に対しては電子ゲートが設けられて顔写真を撮ったり指紋をとったりもしているので、恐らくそのまま電子ゲートでの対応になるかと思われます。
ETAの条件
ETAに登録するにはいくつか条件や決まり事もあったりしますので、GOV.UKのウェブサイトに記載されている内容を確認しながらご紹介してきます。
登録料あり
ETAに登録するには登録料£10の支払いが必要です。
無料では登録できませんので、クレジットカードを用意してETAの登録料を事前に支払う必要があります。
オンラインまたはアプリから
登録するには、オンラインまたは専用のアプリから登録する必要があります。
ここ数年、他の国では登録代行として登録料の2倍や3倍もの料金を請求してオンラインを通じて代行する業者も出てきているので、そういった状況を憂慮してかわかりませんが、イギリス政府としてはアプリを入れてアプリから登録することをお勧めしています。
有効期限
一度登録すると、2年間は登録した内容をそのまま利用していくことができます。
ただし、新しいパスポートに更新した場合は、ETAもそれに合わせて登録しなおす必要があります。
審査期間
登録を終えたら3営業日以内に審査し結果をメールで連絡するとしています。もちろん3日より早く審査結果が通知される可能性はありますが、渡航直前にならないよう余裕をもって登録を完了しておきましょう。
イギリスに入国するためには、このETAの登録が必須です。今後出発地の空港でもETAの登録が確認される可能性もあり、ETAの許可が確認できないと搭乗させてもらえないことも考えられます。
出発直前でETAの登録を忘れていたのに気づき、飛行機に搭乗できないといった事態を避けるためにも、渡航が決まればできるだけ早く登録を済ませておきましょう。
ビザ取得者は不要
学生ビザ・YMSビザ・赴任ビザなど事前にビザ(厳密に言えば許可)を取得された方は、このETAの登録は不要です。
ETA登録でできること
ETAに登録することでイギリスでできることが以下の内容になります。
最長6ヵ月滞在可能
観光・親戚や知人との再会・出張・勉強などの目的でイギリスに最長6ヵ月まで滞在できます。
トランジット
ETAを取得することでイギリスでのトランジットもできます。逆に言えばイギリスでトランジットする場合、ETAの登録が必要になります。
ETA登録してもできないこと
あくまでETAはイギリスへの渡航認証といった位置づけですので、ETAを登録しただけではできないことも数々あります。
6ヵ月以上の滞在
先ほどの裏返しにはなりますが、ETAだけではイギリスに6ヵ月以上滞在することはできません。6ヵ月以上滞在する場合は事前にビザの申請が必要となります。
就労もできません
就労はもちろんできません。就労するためには就労可能なビザを予め取得しておく必要があります。
連続した滞在も不可です
ETAは6ヵ月まで滞在可能なので、ETAを登録して初めの6ヵ月滞在し、6ヵ月後に一度出国し続けて数日後にETAで再入国して6ヵ月滞在といったことを繰り返すこともできません。
6ヵ月以上滞在する場合は、滞在目的に沿ったビザを事前に取得するようにしましょう。
登録に必要なもの
ETAを登録する為に必要なものは以下の通りです。
- パスポート
- 顔写真
- クレジットカード
- メールアドレス
UKVIのウェブサイトでは、登録時に登録者本人の顔写真をアップロードするとありますので、必ず申請者本人の顔写真が必要になります。スマホで撮ってアップロードするか、オンラインで顔写真をアップロードする形になります。
登録に際し、航空便などの渡航情報は入力求められないとのことですので、渡航が決まれば航空券を取る前でも登録を済ませておいても良いかもしれません。
ETA登録方法
イギリスのETA登録方法に関する動画が、英語版ですが公開されています。ご参考までにチェックしてみてください。
アプリから登録する場合は、以下からアプリをインストールして登録を進めましょう。
オンライン・インターネットから登録する場合は、以下のリンクから登録に進んでください。
イギリスETAの詳しい情報は以下GOV.UK(英語)からご確認ください。
■ 6ヵ月以上の滞在でイギリス留学に関する各種ビザについては以下をご参照ください