オーストラリアの学校で学んだこと

オーストラリアの学校で学んだこと

rayさん(女性)

  • rayさん(女性)
  • コミュニケーション学部に所属する大学生です。絵本・児童書とビジュアルアートとジェンダー学に興味があり、オーストラリアの大学で教養を深めることを決意。1年間の留学を終えて、現在は修士学に進むことを目指しています。

オーストラリアのメルボルンで留学中のrayさんの体験談です。オーストラリアの語学学校や大学で感じた日本の違いや、そこで学んだことなどを中心にご紹介いただいています。

日本の学校とは異なった環境での生活は、多くの発見や新しい体験をくれるのと同時に、困難を味わうこともあります。留学を振り返ってみると、楽しかったことや苦しかったこともありましたが、留学で得た全ての経験が今の私を形成していると考えると、全ての経験に感謝しています。

留学を控えているみなさんも、留学後にはきっと、起こった全ての出来事に感謝できているはずです。良いことからも、さらに辛いことからも学べる環境が、留学には備わっているのだと思います。今回は、オーストラリアの語学学校と大学留学での経験から学んだことを紹介させていただきます。

日本ではできない?留学先での体験

マイノリティとして生活をすること

日本にいると周りが日本人だけなので、自分が日本人であるかどうかを意識する機会が少ないと思います。しかし、海外に出ると、自分は日本人であるという意識を持つ場面が多くなります。

特に、クラスでのディスカッションでは、ある社会問題に対して議論をすると、日本人からの視点ではどう考えるかということを問われます

自分の意見のほかにも、日本人はどう考えるかという回答を2つ、常に持ち合わせることを意識していました。この経験から、日本と世界各国の状況を常に比較する習慣ができました。

学生のメンタルヘルスを気遣う姿

オーストラリア留学で最も感心したのが、学校側が学生のメンタルヘルスを気遣っている姿勢です。

オーストラリアの学校には、日本の学校にもあるセラピー(悩み相談窓口)のほかにも、学校側が学生のメンタルヘルスをケアする動きがよく見られます。例えば、ヨガのプログラムや無料のマッサージを提供するプログラムが開催される学校もあります。また、学校の公式ホームページには、メンタルヘルスに関する情報が掲示されていることも多いです。セラピーを受けることも普通で、ウェブから簡単に予約を入れることができます。

実際に私も予約をしましたが、1ヶ月先まで予約が埋まっていたこともありました。このように学校側が積極的に学生のメンタルヘルスのサポートを行なっていると、サポートをいつでも受けることができると学生は考え、安心して学業に専念できるのではないでしょうか。

また、メンタルヘルス面のサポートを受けることで、集中力が高まり生産性も良くなるメリットも考えられます。

多文化主義の国であるオーストラリアは、多くの学生が海外からくる留学生です。彼らは文化の違いや言語の違い、生活スタイルの違いから多くの困難に直面します。そんな学生のメンタルヘルスを気遣う学校の姿勢からは、勉学だけにはとどまらないことまで学ぶことができました。

オーストラリアの留学で困難や大変だったこと

1つのことを学ぶにも時間がかかる

語学学校のクラスでは、よくディスカッションの時間がありました。社会問題に関して調べてきたことを説明したり、相手の意見を踏まえて返答したりするのですが、語学力不足で自分が考えていることを100%主張することができない場面が多くありました。

また、調べ作業に関しても、調べる内容によっては日本語で調べるときより、2倍もの時間がかかってしまうことがありました。大学に進学しても、周りはネイティブのみの環境でプレッシャーを感じてしまい、自分の意見を主張したとしても「語彙力が足りなくて、あまり伝わってない」とネガティブになることが多かったです。そんなときに思い浮かぶのが「日本語だったらすぐに理解できるのに」という感情でした。

このネガティブな状況から私を救ってくれたのが「人と比べるのではなく自分がどれだけ成長できたかにフォーカスする」という考え方です。

成長を目で実感することが、少し難しい場合もあります。そんなときにおすすめするのが、留学をする前、または留学初期のエッセイを保管しておいて、それを見返すことです。エッセイではなくても、何か自分の語学力を証明するテストなどでも大丈夫です。当初の自分と今の自分を比べてあげて、成長を実感できることは1番のモチベーションになると思います。

まとめ

今回は、学校での体験談をお届けしました。留学には困難がつきものですが、新しい発見や出会いも沢山あります。一つ一つの出来事が将来の自分につながるということを意識すると、どんな出来事にも感謝を持って立ち向かうことができるでしょう。みなさんの留学生活が学びある素晴らしいものになりますように!

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