アメリカの大学システム
アメリカの4年制の大学に留学しようと考える場合、アメリカの大学の制度について理解しておく必要があります。
概ね日本と似ている部分もありますが、日本とは異なる部分もありますので、そういった違いを意識しておきながら、アメリカの大学留学を検討していくことが大切になってきます。
アメリカの大学での学期と学年のとらえ方
アメリカの大学は1年を2学期に分けるセメスター制または、4学期に分けるクオーター制で、一定の単位数(120〜130単位)を取得することで学士号(Bachelor’s Degree)が授与されるようになります。
通常はフルタイムで、4年間で学位を取得することができるようになっていて、日本の大学の教育システムと同様に、卒業に必要な単位を取得して卒業する点は似ていますが、学年は単位数によって決定されます。
例えば、Freshman(1年生)は0〜29単位、Sophomore(2年生)は30〜59単位、 Junior(3年生)は60〜89単位、 Senior(4年生)は90単位以上の単位を取得していることになっていたりします。
アメリカの大学では単位を蓄積することで卒業することができるので、カリキュラムが柔軟であり、様々な科目から自分の興味や関心によって授業を選択することができます。
その為、入学時期も9月開始の秋学期や1月開始の冬学期など、学期に合わせて入学することもできたりします。
※留学生の場合は、F1学生ビザの規定上、1学期で12単位以上の履修が必須となっています。
アメリカの大学での授業のやり方
アメリカの大学の授業は、一般教養科目・専攻科目・選択科目の3つの科目から成り立っており、1〜2年目に一般教養、3〜4年目に専門的な勉強をしてきます。
これらの科目はレクチャー(講義)やセミナー(少人数でのディスカッション)等で授業を構成していて、その授業の中で、グループでプロジェクトやプレゼンテーションを実施していくようになります。
他国の大学と比較すると、アメリカの大学の授業の特徴はグループでのディスカッションやプレゼンテーション、プロジェクトなどクラスメイトと協力して行う授業のスタイルが多いのも特徴です。
評定方法GPAなど
大学の成績は各学期ごとのコース終了後に決定され、GPA(Grade Point Average)によって表されます。
GPAは成績をA、B、C、D、Fの5段階で評価し、それぞれに4、3、2、1、0という数字のポイントがつけられ、GPAが一定の基準以下になると退学勧告がされてしまいます。
アメリカの大学を卒業するためには単位を積み重ね、大学の規定の単位数を取得することが求められ、単位を取得するためには履修期間中の授業内の綜合的な評価で成績が決定されるようになります。
アメリカの大学の成績は中間や学期末の試験だけではなく、授業への出席率や授業内のディスカッションやグループでのプロジェクト、プレゼンテーションなどで授業にどれだけ参加して貢献したかによっても成績の評価の対象になってきます。
アメリカの大学生活で大切なポイント
アメリカの大学では、通常の試験だけではなく、授業への出席や参加態度など全てが最終的な科目の成績評価に考慮される可能性があります。
そのため、一夜漬けの勉強方法は通用せず、毎日の予習、復習が非常に大切になってきます。