シェアハウスのメリットとデメリット

シェアハウスのメリットとデメリット

オーストラリアでのワーキングホリデーと留学を体験されたスナフさん。オーストラリアの滞在形態として多いシェアハウスのメリットやデメリットについて語っていただいています。

2年間のオーストラリア生活で、6か所のシェアハウスに滞在した経験を基に、オーストラリアのシェアハウス生活についてご紹介します。

シェアハウスとは?

一言で言うと、共同生活です。一軒家やアパートの一室を「複数人でシェア」して生活すること。日本にいてシェアハウスに住む経験を持つ人は少数派だと思いますが、日本にもシェアハウスは存在しています。シェアハウスもシェアの範囲がいろいろあって、キッチンや洗濯機、トイレ、シャワーといった共用部分は全員でシェアして、部屋は各自1人ずつ。というところもあれば、部屋も2~4人でシェアするところもあります。

オーストラリアでよくあるのは、マスタールーム(1番大きい寝室)は、専用のバスルームが付いているので、その部屋に住む人はキッチンと洗濯機をシェアするイメージです。ワーホリなどの留学生は、大体最初ホームステイをして、その後シェアハウス生活をする流れが一般的。おそらく、国籍問わず留学生の90%くらいの人は、シェアハウスに滞在していると思います。

シェアハウスは賃料が安いところが多く、街中に物件数も多くあるので、自分の好きなエリアに住めるのがポイント。さらに、家具は備え付けが基本で、水道やガス、Wi-Fiも通っているので、新たに個人で契約不要という点も留学生の味方です。賃料は、滞在人数(快適さ)と比例してます。

実際に暮らしたシェアハウス

シェアハウスのメリット

1人1部屋のアパート、3人1部屋のアパート、1人1部屋の一軒家、2人1部屋(カップル)の一軒家という具合に、私はさまざまなタイプのシェアハウスに滞在しました。

私が住んでみて感じたシェアハウスのメリット・デメリットをご紹介したいと思います。

メリット

  • ・好きなエリアに住める
  • ・こだわらなければ、安いところがいくらでもある
  • ・いろんな国籍の人との出会いがある

シェアハウスの前に1ヶ月ホームステイも経験しましたが、滞在費の安さと、好きなエリアに住める点は大きな魅力と感じたところです。学校と職場に近いところに住んでいたので、交通費も浮いて、その分別の事に使えたのもメリットだったなと思います。

あとはやはり人です。シェアハウスに住むのはワーホリの人も多いので、1年以上同じ場所に長期で住むような人はめずらしく、半年経てばガラッとメンバーが変わっていることはよくあります。人が多く住む家であれば、入れ替えは頻繁に起こるので、家にいるだけで出会いがあるのはシェアハウスならではの魅力ではないかと思います。私の場合は、イギリス人のルームメイトと仲良くなったおかげで英語が少し上達したと感じることもありました。

シェアハウスで利用した部屋

シェアハウスのデメリット

デメリット

  • ・予期せぬ問題にぶつかることがある
  • ・シェアメイトと時間がかぶる
  • ・相性の問題

メリットの数だけデメリットも存在しているのですが、「予期せぬ問題」は、例えば家のカギです。シェアハウスのオーナーは、家賃収入で生活したい人が多いので、通常2~3人で住むような家に、6~8人住ませたりします。窮屈な一方、その分1人当たりの賃料が安いので、意外と人は集まります。こういった家でたまにあるのが、カギの数が「入居者全員分無い」ケース。

私は個人的にこのケースに遭遇したことは無かったですが、友人は何人かこのケースに当たっていました。そうなると、自分が鍵を持たない日は、遅くまで飲んでいられないなどの不具合が発生することになります。逆に言えば、自分の予定が突然消えて、早く帰りたい時に家に誰もいないから帰れないこともあり得ます。この生活をしている人は結構大変そうだなと感じました。

「シェアメイトと時間がかぶる」は、想像できると思いますが、キッチンやシャワーなど共用部分の利用についてです。特に海外物件は、シャワーとトイレが「バスルーム」という括りで同じ空間にあることが常識なので、誰かがシャワーを使っていればトイレは使えません。当然その逆も然りです。朝の学校や出勤のタイミングでかぶると結構面倒です。

「相性の問題」も想像できると思います。みんなシェアハウス生活の意識はあるので、ある程度周りを意識した行動を取りますが、外国人の普通と日本人の普通は感覚が違うことも多々あります。私は口論になる程のトラブルはありませんでしたが、あなたが来てから水道代が高くなったとか、もっと節電してほしいとか細かく指摘されて、少々雰囲気が悪くなることはありました。

また、相性とは異なりますが、ルームメイトのいびきや歯ぎしりがすごくて全然眠れないようなタイミングもありました。住んでみないとどうしても、どんな特徴の人がいるかはわからないので、その点はシェアハウスの難しいところでもあります。

まとめ

シェアハウス生活はトラブルがあったこともありましたが、そこでの出会いが留学生活を楽しませてくれる場にもなったので、良い経験だったと思っています。

シェアハウスは例えば、学校の寮とも多少滞在形態が似たようなところがあります。ルームメイトとの相性だったり、キッチンなどの共同利用だったり。それらを通じて、他の国の文化や習慣も知ることができるので、良い勉強になると思います。

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