イギリス留学での滞在先について(ホームステイ・学生寮など)
イギリス留学で選べる滞在先はいくつかタイプがあります。①ホームステイ、②学生寮、③学生ハウス、④ホテルやホステル等々となっています。
この中でホームステイと学生寮がほぼ全体を占めます。過去、利用者はホームステイが多かったのですが、この十年近くの間に徐々に学生寮の割合が高まり、今では留学する方のほぼ半々をホームステイと学生寮とで分かれている言っても過言ではありません。
それぞれの滞在先の特徴をご紹介していきますので、イギリスの留学先での滞在先選びの参考にしてみてください。
ホームステイ
留学と言えば「ホームステイ」というイメージも多くの方が持っているかもしれません。20年前や30年前は留学して滞在先と言えば、ほぼホームステイというのが一般的でした。
イギリスでのホームステイの特徴ですが、大きくロンドンとその他の地方で分けられるかと思います。
ロンドン
ロンドンのホームステイは、多くの学校でZone別に料金体系が決められています。Zoneというのはロンドン交通局が設けているZoneを元にしています。中心部がZone1で、そこから放射線状に数字が大きくなるZone程遠くなります。
ロンドンのホームステイの多くは、Zone3~5で提供されていることが多いです。Zone3~5となると地下鉄やバスを利用して通学時間が片道約40分~1時間といった距離になります。なお、Zone1はまずありません。Zone2はたまにあったりしますが値段も高くなります。
食事は、毎日朝夕食が出るハーフボード(HB)、毎日の朝食のみ出してくれるベッドアンドブレックファスト(BB)、食事は一切出ず部屋だけ間借りするセルフケータリング(SC)の3つに分かれることが多いです。
これに更に有料オプションとしてバストイレが自分専用で使える「プライベートバスルーム」オプションを付けることができる学校もあります。プライベートバスルームは、個々の部屋の中に設置されている場合もあれば、部屋から少し離れた場所にある場合もあります。
バスルームは何もオプションや明記がなければ通常はホームステイのホストと共同利用のものになります。基本的にバスタブを利用することはめったにありませんので、シャワーを利用することになります。
なお、セルフケータリングで食事を付けない場合は、ホームステイ先でキッチンが利用できる場合もあればキッチンが利用できない場合もあります。そこはホストに確認をとるか学校にも確認をとる必要があります。
イギリスの地方都市
イギリスの地方都市では、ロンドンのように大きな町ではないのでZone制を敷いて料金を決めている学校はほとんどありません。
地方都市の学校の場合は、ほぼタイプが決まっていて、食事はハーフボード(毎日朝夕の2食付)、バスルームは共同利用となります。
学校によっては、週末のみランチも提供していくれる場合もあったりします。
地方都市だからホームステイ先も学校に近いと思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。まずマンチェスターやブライトンなどの大きな街だとバスを利用して30分といったケースはよくあります。
小さな町でもバス利用で30分かかる場所にステイするという事もありますので、徒歩圏内のホームステイに当たるだろいうといった期待はあまりされない方が良いかもしれません。徒歩圏内のホームステイが可能かどうかは学校の方でもそのように紹介されていたりもするので、徒歩圏内のホームステイ先を紹介していくれる学校を選ぶのも一つの選択肢となります。
学生寮
イギリス留学において学生寮の選択肢もここ10年間で沢山増えました。多くの学校は民間の学生寮と契約して学生寮のオプションも提供できるようにしてくれています。大学へ留学する場合はホームステイと言うよりほぼ学生寮一択ではないでしょうか。多くの大学がキャンパス内に独自の寮を完備していますので、そこを使われるケースが多いと思います。
イギリスの学生寮の特徴をいくつかピックアップしてみます。
値段が高い
学生寮はホームステイに比べると料金が高く設定されています。食事が付いている寮も多くないので、食事なしで1週間で£350~£500といった寮はざらにあります。ですので、寮希望の場合は初めからしっかり予算を確保しておくことをお勧めします。
立地は良い
料金が高い分、立地は良いです。ロンドンでもZone1やZone2にある寮が多くあって、空きがあればそれらの寮を選ぶことができます。その為通学時間もホームステイに比べて長くかからないという特徴もあります。
設備も良い
イギリスでは大学の直営ではない民間の学生寮が近年で沢山建設されてきました。それもあって設備は新しい物が多く、ほとんどの寮で個室で部屋の中にシャワーやトイレが付いているものばかりです。設備面で言えば寮の方が快適に過ごせるかと思います。
キッチンは共同
スタジオタイプの部屋でなければ、基本的にはキッチンは同じ区画の他の部屋の生徒さんたちと共同利用となります。1区画に寝室が2~5部屋あり、その住人とキッチンだけは共同利用する形となります。冷蔵庫も共同です。
そのため、同じ区画の住人と交流する機会があるというメリットの反面、食材が取られたり、他の人が利用した食器を洗う羽目になったりといったトラブルも出てきたりします。
学生ハウス
学生ハウスは、寮のように大きな施設ではありませんが、ハウスというだけあって少し大きめの一軒家を複数人でシェアするタイプの滞在施設です。
ロンドンの学校では学生ハウスを提供している学校もありますが、まだ寮の方が多いです。地方都市の学校では学生寮と言えば、どちらかというとこのような学生ハウス形式の滞在先になっていることもよくあります。
寝室以外は共同生活
基本的に寝室以外は全て共同生活です。バス・トイレ・キッチン・洗濯機・リビングルームなどなど寝室以外を全ての住人と共同で利用するようになります。
料金は寮より安め
滞在費用は学生寮よりは安めです。ですので、ホームステイをどうしても避けたい場合で、学生寮は高いから手が出せないという場合など、学生ハウスのオプションがあれば検討してみるもの良いでしょう。
食事はもちろん自炊
当然にはなりますが、食事は提供されませんので自炊するようになります。寮は1区画の複数人と共同でキッチンを利用するタイプでしたが、学生ハウスは全住人と共同利用するようになります。
基本は男女混合
特に女性専用や男性専用と言った明記がされていない限り、学生ハウスは男女混合で利用するようになります。学校によっては、1階は男子、2階は女子といったように分けている場合もあったりしますが、基本的には男女混合で共同利用になると思っていてください。
基本は男女混合
特に女性専用や男性専用と言った明記がされていない限り、学生ハウスは男女混合で利用するようになります。学校によっては、1階は男子、2階は女子といったように分けている場合もあったりしますが、基本的には男女混合で共同利用になると思っておいてください。
部屋の鍵がない場合も
建物自体に入るカギはありますが、それぞれの部屋にロックがかけられない仕組みになっている場合もあります。その場合は、貴重品をスーツケースに入れてロックをしておくなど安全対策の意識も必要になります。