気になるマルタ共和国の留学事情
マルタの留学体験談第1弾、Serenityさんの体験談です。3回目の今回は、マルタ留学の状況についてご紹介してもらっています。マルタ留学の特徴として生徒の割合、学校の先生の特徴など、マルタならでは特徴をご紹介いただいています。
前回、マルタ共和国の特徴についてお伝えしました。
今回は、一番大事な「マルタ共和国の留学の特徴」についてお伝えします。
私はマルタへ留学に行く前、「金髪で青い目のお友達いっぱい作ってくるねー!」と言っていたのですが、金髪で青い目の人種は限定されていました。友人からも「金髪で青い目の人がいっぱいでしょ?」と何度も聞かれたので、大勢の日本人はヨーロッパ人に対してそういうイメージを持っているのではないでしょうか。
その辺りも含め、気になるリアルマルタ留学事情をお伝えしたいと思います。
マルタ共和国の留学の特徴は?
マルタ留学最大の特徴
それは、ほとんどの人が半年以下の短期留学という事です。
これは語学学校だからかもしれませんが、ヨーロッパ圏の人は学生も社会人もホリデーを使って留学に来るので、2週間から長くても3ヶ月の滞在です。日本を含め他の国の人も、ほとんどの人が平均3ヶ月、長くても5ヶ月という半年以下の滞在でした。私のように1年滞在する人はまれです。その為、仲良くなった友人はみんな帰国してしまい、新しく友達を作るエネルギーが湧かない時期もありましたが、その反面大勢の人に出会う事ができたという点はメリットだと思います。
また、海で泳げるハイシーズン(6月中旬~9月中旬)※ は留学生も多く、料金が高めですが、ローシズンは料金は低めですが留学生が少なく、海で泳げません。
※学校によって若干異なります。
留学に来る国の割合
ダントツ1位はトルコです。トルコからマルタには飛行機で約3時間で行ける手軽さと、他の国よりも留学費用が安いという事情で年間通してトルコ人留学生が圧倒的に多かったです。トルコ人は親日家が多く、とてもフレンドリーです。でも、男性はプレイボーイが多いので女性はお気を付けください…。
留学時期によって異なるのですが、次に多いのはブラジルとコロンビアです。どちらの国も経済事情はあまり良くないとのことで、就職の為に英語を学んでいるという人が多かったです。
私がマルタで最初に友達になったのはブラジル人でした。とてもフレンドリーで優しくて、私のコンプレックスも「Be happy!」と言って明るく笑い飛ばしてくれました。また、コロンビアの友達とPacevilleというナイトクラブに遊びに行った時は、彼らのダンスが本当に上手で一緒に踊っていてとても楽しかったです。
今、それ以上に留学生が多いのは日本です。ここ最近日本人留学生、特に日本人大学生の割合が増えてきています。他国への留学経験者の方から話を聞いていると、それでも他の主要留学先の国よりは割合は少ないようです。日本人の社会人留学生もいますが、多くはありません。
韓国人留学生もいましたが、日本人ほどはいません。大学生と社会人の割合が半々といった感じでした。
中国人留学生は1人しかお会いしたことがありません。旦那さんが韓国人、奥さんが中国人というご夫婦でした。中国人観光客もマルタではほとんど見かけませんでした。
その他、ドイツ・イタリア・スペイン・ロシア・アルゼンチン・リビア・カザフスタン・ベルギー・フランス・ポーランドなどから留学生が来ています。カザフスタン人は見た目が日本人にそっくりです。カザフスタンの人たちも面白くて優しい人が多かったです。
学校及び先生の特徴
私は比較的規模が大きい学校に通っていました。その為、年間を通して様々な年齢の様々な国の人が留学にやって来ます。ヨーロッパの学生は学校が長期休みなると団体で英語を学びに来ます。ヨーロッパの社会人留学生は主にドイツ人ですが、ホリデーという長期休みを使い、観光を兼ねて英語を勉強しに来ます。ドイツ人はユーモアがあり、とても気さくです。想像していた金髪・青い目のヨーロッパ人…その大半がドイツ人とベルギー人、それとロシア人でした。
学校の先生はマルチーズの先生と、ヨーロッパの英語圏ではない先生が主でした。英語を母語とする先生は私が把握している限り、イギリス・アイルランド・スコットランド出身で、それ以外の先生はイタリア・スペイン・ハンガリーなどの出身でした。
どの先生も発音はキレイでネイティブのようですし、とても勉強熱心で優しい先生でした。
(私は恋愛相談もしていました)先生の質は高く、他の留学生に聞いても満足度が高いです。
ちなみに留学前の私の英語事情をお話ししますと、仕事で英語は全く使っていませんでした。英会話スクールにも通っていないし、10年前に英検準2級は取得したものの、日本では全く英語に触れる機会も無いし、勉強もしていませんでした。
その為、クラスは下から2番目のElementaryスタートでした。1年間の滞在で1番上のAdvanceクラスまで上がりました。友人との日常会話に支障は無く、自分の意思を伝える事はできますが、正直ネイティブレベルではありません。(もちろん個人差はあります)
クラスにはそういう子もいましたが、同じクラスでも能力はひとそれぞれです。特に日本人はGrammarを良く知っているので上のクラスに上がりやすいのですが、Speakingになると黙る傾向にあります。韓国人留学生もそうでした。
そして、学校・先生にもよりますがWritingはあまりフォーカスしていないので、自分で書いて先生に添削してもらう等の自身で行う積極的なスキルアップが必要です。
スクールアクティビティは年間を通して充実しています。海に入れるシーズンはそれに関連したアクティビティがありますし、マルタは観光・行事共に見どころ満載です。先に触れたPacevilleというナイトクラブにも週2で学校からバスで行くことができます。
長期滞在の私は何人もの友人の帰国を見送り、正直寂しい時期もありました。
でも、そのお蔭で本当に大勢の国の人と知り合う事ができました。
また、素晴らしい先生に出会えた事も私の財産だと思っています。
世界各国の人と出会い、マルタのビーチ・観光・Pacevilleに一緒に遊びに行ってみませんか。
マルタ留学での学校やそこに通う生徒さんたちの状況について、大まかなことはつかめたのではないでしょうか。マルタは日本からは少し遠いですが、比較的お得な留学先として少しづつ人気を得てきています。ヨーロッパで少し予算を抑えてみたい方はマルタも選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。