フィリピンへの留学準備や気を付けること
フィリピンの留学体験談第1弾の4回目、スナフさんの体験談の最終回となります。フィリピン留学は、アメリカやヨーロッパ・オセアニアへの留学とは少し性格が異なります。その分持ち物も若干異なりますし、現地での留学生活にも気を付けるべきことが出てきます。これらの点についてご紹介いただいています。
留学準備
そもそも私はセブ島留学することを、自分自身で最初から考えていたわけではありません。オーストラリアにワーホリに行く前の準備として、私の当時の英語力を加味し、フィリピン留学をした方が良いという留学エージェント担当者からのアドバイスを受けて検討することになりました。
1か月の短期留学で行くことを前提に、まずはどこの学校にするかを決めていきます。フィリピンにはセブ島以外にもマニラやバギオなど、ほかにも留学できる都市がありますが、私の場合はエージェントがいくつか提示してくれた学校の中で、なんとなくピンと来た「English Fella2」というセブ島の学校に決めました。
次にコースを選びます。TOEICやIELTS対策、ビジネス英語など、さまざまなコースが用意されていますが、英語初級レベルの僕には選択肢はなく、一般英語で落ち着きます。ただ、一般英語の中にも”どのくらいスパルタにするか”という選択肢があり、それは授業終了後の自習時間数や外出できる頻度に影響するもので、厳しいものだと土日以外は朝から晩までみっちり勉強という内容。私はその学校で最も標準的なコースを選択しました。
次の部屋のタイプ(何人部屋にするか)を決めていきます。1人~3人部屋まで選択できる中、私は2人部屋を選びました。ここまで決まれば、あとは入学手続き、海外保険の手続き、航空券の手配というところですが、すべてエージェントの方にお任せしたのであとは待つのみでした。
渡航前の留学準備の一環として、できる限り英語の勉強をしておくことをおすすめします。英単語を覚えるだけの勉強だったとしても、勉強しておくのとなにもせずに行くのでは少なからず差になります。少しでも留学期間中、英語を理解しながら過ごすためにも個人での学習は重要な準備。
私は当時会社員だったのですが、業務と引継ぎが少々立て込んでしまい、渡航の直前に会社を辞めて出発だったこともあり、英語の勉強はロクにしないままの渡航で、ようやく英語に慣れた頃に留学期間終了という感じでした。なので、その後のオーストラリア留学に活かすことは結果的にできましたが、今思うとセブ島留学は少しもったいない滞在だったと感じています。
次に、留学準備で重要なのが、現地への持ち物です。貴重品以外にあると良いものをいくつかリストアップします。
- 爪切り、耳かき
- サンダル
- 軽く羽織れる洋服
- 常備薬(正露丸など)
- 電子辞書
- 日本製でこだわりがあるもの(化粧品やヘアーワックスなど)
私は電子辞書を持って行かなかったですが、日本人留学生の多くの人は持参していました。あるとかなり便利そうです。私がセブ島留学した時は、セブのベストシーズンとされる夏の時期でした。外はかなり暑いのでみんな半そで短パンで過ごしていますが、フィリピン人は異常なほど冷房を効かせるので、私はとても半そでで教室にいることはできませんでした。夏場に留学するとしても、軽く羽織れるものを持参した方が良いと思います。
留学中に気を付けること
私は平和な留学生活を送りましたが、学校に到着してすぐのオリエンテーションで学校職員から言われたことは、以下の通りです。
- タクシーはメーターが動いているか確認すること
- 現地のバスに1人で乗らないこと
- 外出時に貴重品は極力身に付けないこと
- 現地人との揉め事は避けること
- 水道水を飲まないこと
私のいた学校は郊外にあり、中心地に行くときの移動はみんな常にタクシーを利用していました。セブ島の中心地は本当に都会でなんでも揃っていますが、少し離れた途端、一気に街並みが変わります。貧しい人も多く、スリやひったくりが多いと言われているので、バスに乗り込むと財布など盗られる可能性があるようです。また、現地の人たちは銃を持っていることもあるらしく、トラブルには十分な注意が必要とも言われました。
また、衛生面は日本とは大きく異なる現状です。特に水道水はNGとされていて、現地の人は慣れているので問題なくても、日本人は飲めばほぼ間違いなくお腹を壊すと言われていました。レストランで出されるお水や、氷が入った飲み物も飲むべきではないということです。私はなにが直接の原因だったか不明のままですが、最後の最後にお腹を下し、一晩中腹痛を経験しました。
どうせなにもないから大丈夫と油断せず、少し気を引き締めて生活していれば特に問題はありません。
まとめ
セブ島留学後に行ったオーストラリアでは、フィリピンのバギオ留学をしてから来たという人に会いましたが、バギオの方がセブよりも落ち着いた雰囲気で治安も良いらしく、かなり勉強に集中できたと言っていました。それ以外にも数名、フィリピン留学を経験した人に会いましたが、フィリピン留学に対してネガティブなことを言う人には会ったことがありません。留学すれば、きっと良い体験や成果が得られると思います。
フィリピンに限らず、北米やヨーロッパに留学する場合でも、常に海外に来ている、日本とが違うという意識をもって行動することが大切です。そうすることで未然にトラブルを防ぐことにもつながります。それぞれの土地にそれぞれの気を付け方がありますので、フィリピンの場合はここで指摘していただいた点にしっかり留意して行動していきましょう。