一歩を踏み出し新しい発見と驚きの連続で心地よいフランスへの留学
フランス・パリとボルドーで留学を体験された森山明日香さん(女性)の体験談のご紹介です。2021年現在はボルドーに在住で、ブドウの収穫の仕事をしながら留学する日々を送られています。
ワイン好きなのでフランス留学は即決
大学卒業後、両親の勧めもあり金融関係のお仕事に就きました。しかし仕事に馴染めず、好きなことを仕事にしたい!という気持ちが強くなり、ワイン輸入会社への転職を決めました。
少人数の会社を選んだため、語学(英語・フランス語)とも出来ないながらも、買付の仕事をやらせていただく機会をいただけました。働いていると、「もっと現地に行って自分が扱っている商品を知りたい」、「円滑なコミュニケーションを取って、お客様へもっとリアルにお届けしたい」という気持ちが芽生え、フランス留学を決めました。
35歳を超えて、初めての留学ということで、周りに相談する人が少なかったのですが、自分なりに情報収集をしました。
ワイン会社でがむしゃらに働いた時も「ワインが好きだからもっと知りたい」という単純な動機からソムリエ試験一発合格やフランスワインに関しての知識は誰にも負けない!と言えるくらいまで伸びたので、フランス留学についても「好きこそものの上手なれだ」と即決しました。
トラブル続きだったけど有意義だったパリでの留学生活
留学前にフランス語を勉強したほうが良いとアドバイスをもらっていたのですが、ギリギリまで仕事をしていたので、せっかく申し込みしたフランス語学校もろくに出席できず、「Bonjour」「Merci」くらいしか言えないまま渡仏しました。CDG空港からタクシーに乗るときに初めて「Je voudrais~(私は~したい)」という単語を知ったくらい(笑) 今では笑い話ですが…。
渡仏後も在留届や社会保険の申し込みなど、常にフランス語と戦わないと行けないので、書類提出するために単語を調べて理解して…と一日がかり!文字を読むだけでこんなに時間がかかるのかと、毎日憔悴していました。意外とインターネットに情報が落ちておらず、留学エージェントを介してなかったことを強く後悔しました。
また私の場合は、コロナ禍での渡仏だったことで、申し込みしていた飛行機が前日に飛ばなくなったり、申し込みしていた学校が開講されず、パリに到着してから語学学校を探す、などトラブル続きだったのですが、google翻訳を活用していろんな学校にコンタクトし情報を集めたことで、結果としてパリでの語学学校生活はとても有意義なものになりました。
はじめての海外生活が不安すぎて、パリでの語学学校での友人に質問と相談ばかりしていました。結果、みなもうパリにはおらずそれぞれの場所にいるにも関わらず、whatappで近況報告するほど仲良しです。
ボルドーでのブドウ収穫の仕事通じて社会性も向上
今までの常識(自分が思っていた物事)が覆られる感覚!日本にいるときは、周りの人がどう思うんだろう?と人の目を気にしたり、言い回しひとつをどう喋ってたら周りが嫌な思いをしないんだろうか?など考えることが多かったのですが、こちらに来ると想いを伝えることに必死なので、全くに気にしなくなりストレスフリーになりました。
「想いを伝えること」の大変さと簡単さを身にしみて感じます。
最近ですと、ワイナリーのブドウ収穫のお仕事をさせていただきました。周りの流暢なフランス語について行けず、ひとりでもくもくと作業をしていた時、ひとりの男性に怒られました。「なにをしている!一緒に作業しないと意味がない!みんなでブドウ収穫しているんだから、ひとりにならないで」と言われて、自分の協調性のなさに恥ずかしくなりました。
その後、単語を教えてくれたり、拙いフランス語でも我慢強く聞いてくれたり、日本のことを尋ねてくれたり、お話ができてとてもよい経験になりました。
人とのコミュニケーションを取るのが億劫になることがあったのですが、おしゃべりなフランス人に囲まれ、こういった体験を重ねることで少しずつ社会性能力が上がっていっているように感じています。
好きなこと・楽しいことが増え有益な留学生活
自分の「好き」が多ければ多いほど、興味があるものが多いほど、人生が豊かに生きている人が多いように思います。
私の場合は、留学を通して、日本では体験出来なかったことを、知ったり感じたりすることで、経験値や感情の引き出しが増えたなと実感すると共に、「好き」なことが増えて、自分が楽しいと思えることが増えて、嬉しいなという感情を感じています。
自分の「好き」「嫌い」「苦手」を知り、またその理由も説明できるようになったことで、人とのお付き合いがスムームになったことがとても有益だと思っています。まだ留学中ですので、これからも「好き」を増やして、今後の人生をもって楽しくしていきたいと思っています。
一歩を踏み出すと発見と驚きの連続に
はじめの一歩、踏み出すことはとても勇気がいることです。しかし一歩踏み出すと、今までと異なる世界が見えて、毎日が発見と驚きの連続になり、それが心地よくなると思います。
留学は、文化の違う人、考え方の違う人と一気に出会えるチャンスです。いろんな人に出会って知ることは、自らを高める貴重なチャンスです。一度きりの人生なので、是非チャレンジをしてさまざまなチャンスを掴んでほしいなと思います。
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