フランスの3回目のロックダウン規制によるフランス留学への影響
フランスでは2021年3月にパリを含むその周辺19県にロックダウン規制を敷いていましたが、感染者数の急拡大により4月3日からこの規制を4週間フランス全土に適応することになりました。
今回のロックダウン全土拡大によるフランスへの留学、特にフランスの語学学校への影響について考えてみたいと思います。
3回目のロックダウン規制について
今回の3回目のロックダウンは、3月にパリを含むその周辺の19県を対象に敷かれていましたが、4月3日から全土に適応されることになりました。
3回目のロックダウンでは、学校も閉鎖対象になっているため、フランスの学校にも影響が出てきます。この度のロックダウン規制の内容について一部ではありますが、以下のように発表されています(パリを含むその周辺県では既に適応されているものもあります)
10キロを超えた移動不可
不要不急の目的で10キロを超えた移動ができません。10キロを越えて移動する場合には、免除証明書を提示しなくてはいけません。
19時以降の外出禁止
19時以降翌朝6時までの外出は禁止となります。違反した場合は135ユーロ(約21,600円)~3750ユーロ(約600,000円)の罰金が科せられます。
店舗等の営業制限
生活に必要となるスーパーなどのお店は営業できますが、それ以外のお店は19時で閉店しなければいけません。レストラン・バー・映画館・劇場などは営業できません。
学校の閉鎖
日本で相当する保育園・小学校・中学校・高校までの教育課程における学校は4月5日から3週間閉鎖されます。ただこの期間の学習過程は次のようになるとされています。
- 4月5日の週はオンライン学習
- 4月12日の週から2週間は春休み(ただし学区内のみ)
- 4月26日の週から保育園と小中学校は再開
- 5月3日に全面再開。
大学についてはこの期間中も通えるとされていますが、学生1人につき週に1日とされています。
海外渡航
フランスからの海外渡航については、不要不急目的を除いて1月31日以降禁止されています。
※4月1日時点で日本からフランスの入国は可能ですが、陰性証明の提示と入国後7日間の自己隔離が必須となっています。
フランス留学への影響
今回のロックダウンがフランス全土に展開されたこと、且つ学校も閉鎖対象になったことでフランスの語学学校や大学・専門学校も閉鎖されることになります。
全面再開は5月3日となっていますので、ほぼ1ヵ月間オンライン授業となります。
このような状況ではありますが現時点で日本からフランスへ行動規制や条件付きで入国できます。その為フランス留学はできる状況ではありますが、学校の授業自体がオンラインに移行することもありフランスの感染状況も考えると渡航を延期せざるを得ない状況かもしれません。
解除予定は4週間後
今回のロックダウン規制は4月3日から4週間後の5月1日までで予定されています。
今回の発表はフランス全土への適応と学校の閉鎖になっていますので、4週間後に解除されるのは今回対象になったエリアのみなのか、パリはその後もどうなるのかといった点など不明なところもあります。もちろん延長の可能性もありますので、予定通り解除されることはないかもしれません。
マクロン大統領はテレビ演説で集中治療のベッド数を増やしワクチン接種も進めていくと宣言していましたので、このロックダウン期間中に状況が改善し予定通りに解除されることを希望してやみません。