ニュージーランドとオーストラリアの渡航制限解除による留学への影響
ニュージーランドでは2021年4月19日からオーストラリアと相互の往来において自己隔離無しで渡航できる規制の解除を発表しました。
今回の渡航制限解除によるニュージーランドへの留学やオーストラリアへの留学への影響について考えてみたいと思います。
現在の状況
2021年4月7日現在、ニュージーランド・オーストラリア共に自国民や既存の留学生の帰国に関して制限を設けて受け入れていますが、基本的には大部分で新たな入国を認めていません。
そのため、入国制限が比較的緩い欧米諸国に比べてほぼ鎖国状態と言っても過言ではなく、新型コロナウイルスの感染者をかなり低いレベルで抑え込んでいます。
オーストラリアは2021年10月末に国境再開の可能性を示唆しており、ニュージーランドも2021年末の国境再開を示唆しています。もちろん、この計画が予定通りに進むのはワクチン接種状況次第という前提となっています。
過去に幾度かこの両国の往来は試されましたが、オーストラリアで感染者が増えたことで中止されてきました。ですがこのまま続くと、観光業や教育業が両国の経済に与える影響も大きく、国境を閉じたままだと両国内の関連業界からの反発も出てくると思われますので、まずはお互いに感染者数が少ない両国でトラベルバブルとして隔離なしの自由渡航で再度国境再開に踏み切ったのだと思われます。
2カ国間の国境再開概要
オーストラリアとニュージーランドとの隔離なし渡航は4月19日から始まります。
渡航までの14日間に他の国に滞在していないことや、検査で陽性だったり風邪の症状がある場合などには渡航が認められません。機内や空港ではマスクの着用や検温も求められます。
この隔離なし相互渡航も、感染者の追跡程度や感染爆発などに応じて規制が再度かかるようになるになっており、ニュージーランド政府は3段階のシステムで感染状況に応じた渡航規制を設けるようにしています。
ニュージーランドもオーストラリアも2021年4月7日段階では、ワクチン接種率はまだ高いとは言えません。まだ1%~2%レベルです。
ワクチン接種率が低い状態の国同士で隔離なし渡航を行うのもまだまだケースとしては少なく、隔離なし渡航を開始して低ワクチン率の両国の状況がどうなるか、これから世界でも大きく注目される事になるのではないでしょうか。
留学への影響
オーストラリアとニュージーランドの語学学校にとっては嬉しいニュースだと思います。
まずは隔離なしでの国境再開の道が少しでも開けたこと、そしてオーストラリアの学校はニュージーランドにいるの生徒の転校、ニュージーランドの学校にとってはオーストラリアにいる生徒の転校が見込める可能性が出てきます。
ただ、まだまだ生徒数は回復が見込めるほどの数には至らないとは思いますが、新たな一歩として期待できるのではないでしょうか。もちろん両国でのビザの制約に引っかからないことが前提とはなります
まずは国境再開の第一歩として、この隔離なしトランスタスマンバブルは歓迎すべき施策であることは間違いありません。