日本の都市のように、地下鉄、鉄道、バスなどの公共交通網が発達していれば、日常生活も楽になりますが、土地が広大に広がっているカナダでは、日本のようにはいきません。
バンクーバーやトロントなどの大都市では、郊外へ通ずる地下鉄や電車の路線が他市に比べ多く、便利が良いです。
そういった中でも、たくさんの市民が、さらにバスをつかって目的地に向かうことがほとんどです。
バス
まず最も身近にあるのがバスです。
カナダのほとんどの市で、市営のバスが独占運営しています。
その為、日本のように、他社の交通会社との併用することがない為、使用方法は市内ではほぼ一律であり、それほど複雑ではありません。
言うまでもなく、市によってバスの乗り方は違いますが、一般的な乗り方を見てみましょう。
バスの乗り方
まず、必ずと言っていいほどバスに備え付けてあるものは、もちろん乗車賃箱(Fare box)です。
カナダでは前乗り前払い、運賃一律が一般的ですので、覚えやすいかと思います。
日本のバスのように、両替機が車内にあることは少なく、おつりも返ってきませんので、バスに乗る前にちょうどの運賃を用意しておきましょう。
バス間の乗り換えですが、一般的には、乗車し運賃を払う際に、運転手または機械からチケットやレシートのような紙切れをもらいます。
運転手の中には、チケットが欲しいと言わなければくれない人もいますので、”Transfer please”などと、乗り換えしたい旨を伝えましょう。
90分以内であれば、そのチケットを使って2つ目、3つ目のバスに乗り換えることができます。
バスの降り方
さて、バスに無事に乗れたら、こんどは降車です。
日本とは違い、バスには車内アナウンスはなく、バス停にも名前はついていません。
乗り慣れたルートであれば、どこで降りるか分かると思いますが、初めてのルートですと、外を見ながら、またはグーグルマップやルートマップ
を確認してからでないと難しいかもしれません。
次のバス停で降りると分かったら、近くのSTOPボタンやコードを引っ張りましょう。
降車は主に前後どちらのドアでも可能です。
ドアは運転手が手動で操作しますので、時に後ろのドアを開け忘れることがあります。
そんな時は”Back door please”と大声で伝えましょう。
中には、後ろのドアは乗車人が手で押して開けないといけない場合もあるので注意です。
電車
スカイトレイン、電車、地下鉄も多くの人が使用する交通手段です。
こちらも、バスと同様、市の機関下で運営していることが多いです。
電車に乗るには、乗車前に販売機で乗車券を買います。
主に現金、クレジットカードでの支払いが可能です。
バスと同様、一律運賃が主流ですが、郊外に出るとゾーンで運賃が分かれることもあります。
大きい都市では、ゲート(改札)が駅にありますが、今でも多くの都市の電車路線にはゲートがなく、無賃乗車が可能な状態になっています。
しかし、市の職員などが抜き打ちで乗車券検査をしに車内を回ることも多いので、きちんと運賃を払い、乗車券を持って乗りましょう。
同じ交通機関が運営しているバスと電車又は地下鉄間の乗り換えでは、市によってルールが大きく違います。
主流としては、バス電車に関わらず、上記のような一律の乗り換え方法が可能です。
しかし、電子パスを導入したバンクーバートランジットのように、バスからスカイトレインへの乗り換えが不可能である場合がありますのでご注意ください。
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