イギリスのワーホリYMS2024年は6000名へ
2023年11月8日にイギリスのワーキングホリデーYMSに関して大きな報道が出ました。2024年のYMSは6000名に大幅増員されます。
その内容と今後の展開について考えてみたいと思います。
2024年のイギリスYMSの概要
2023年11月8日にイギリスのクレバリー外相(当時)が日本にG7外相会談の一環として来日した際に、日本の外務大臣との会談の席で、「イギリスのワーキングホリデー制度YMSは2024年に募集枠を6000名に増やす」ということで日本側と合意したという報道が出ました。
これまでイギリスのYMSは、1000名や1500名という他のワーホリ実施国と比べると少ない枠で募集をかけており、競争率が高いワーホリという事でも有名でした。
今回2024年の定員が6000名へとほぼ4倍へと大幅増員されることで、他のワーホリ実施国とも遜色ない規模でワーキングホリデーが行われることになりました。これは業界内においてとても大きなニュースとなりました。
これにより、2024年は6000名に増えることは確定されましたが、2025年以降も同じく6000名でいくのかはまだわかりません。一旦2024年が6000名という事で考えておけばよいかなと思います。
YMSの申請方法など詳細は未定
2024年の定員が6000名に増えるというニュースは一旦出ましたが、まだ実際の申請方法などの詳細についてはまだ発表になっていません。
イギリスのGOV.UKのサイト上でもこの詳細については取りあげられていない模様です。例年12月半ば頃には翌年の申請方法について発表されますので、2024年向けにも12月の半ば頃には申請方法の詳細について発表が出ると思います。
例年、1月と7月の2回の抽選を経て当選者のみが2月及び8月までに申請できるやり方にはなっています。
ただ、2024年に6000名へ増えることで、同じようなやり方では数が裁けない可能性もあるので、何かしら申請方法は変えてくるのではないかとも予測できます。
もし申請方法を変えてくる場合は、その調整で申請方法の詳細の案内が年明けにずれ込む可能性もゼロではないかなと思います。過去にその年の申請方法について年明けになって発表があったことも一度ありましたので、調整に時間が掛かれば年明けになる可能性も排除できないかと思われます。
いづれにせよ、12月の申請方法についての案内の発表を待ちましょう。
イギリスYMSに向けて準備しておくこと
イギリスのワーホリYMSが6000名に定員増になることは喜ばしい事なのですが、諸手を挙げて喜べない側面も感じています。
イギリスは、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドのいわゆるワーホリ先進国ほど、ワーホリで渡航する若者に優しい国ではありません。カナダやオーストラリアなどはワーホリで滞在している若者に向けた仕事が沢山募集されている環境にあったりします。ワーホリで来ている日本人も多いですし、これまでワーホリを受入れてきた職場も多く、ワーホリに慣れている会社も多いと思います。
日系の飲食店・日系企業・リゾート・ファームなどなど、ワーホリの方が比較的やりやすい仕事が多く募集されている傾向があるかと思います。
それに比べるとイギリスはまだまだまワーホリ向けの仕事は多くないかなという印象を持っています。ロンドンには日系の飲食店をはじめまだ仕事がある方だとは思いますが、ロンドンから外れれば必ずしも多いとは言えないのが現状ではないかなと。
これまでの1500名規模であれば、まだ仕事先もカバーできる範疇なのかと思いますが、6000名となるとワーホリの方も溢れてしまい仕事探しに苦労する可能性も出てくるのではないかとも考えられます。
それだけまだまだイギリスはワーホリにフレンドリーではないかなと思います。
もちろん仕事はあると思いますが、そこそこ英語ができればの話になってくるのではないかと。英語がなかなか出来なかったりするとコミュニケーションもうまくとれなくなるので、日本の若者を雇用主もどうやって雇うべきなのか悩むことも想定されると思います。
一方で、日本と同じようにカナダ・オーストラリア・ニュージーランドからもYMSでイギリスに働きに来る若者がいます。彼らは英語はネイティブですし、しかも35歳までが対象になっており、2年後に更に1年間延長もできるようになっています。
仕事を得ていくうえで、現地イギリス人の若者だけでなく他の英語圏からやってくる若者とも競い合わなければいけません。
待遇が良かったり、条件の良い仕事であれば尚更な可能性も出てきます。
その為、できるだけ希望する仕事に就くためにも、今から英語力を高めておくことに越したことはありません。英語力を高めておき雇用主や職場の人達とコミュニケーションがとれるレベルにまで高めておくことができれば、より希望する仕事に就ける可能性が高まるのではないでしょうか。
定員が6000名に増えますので、応募すればYMSでイギリスに渡航できる可能性が例年よりも大きくなります。折角にチャンスですので、イギリスで働いてみたいという方は、英語力を高める努力をしながら、希望する仕事に就けるように今からしっかり準備しておきましょう。