カナダのスタッフォードハウス(トロント・カルガリー)が売却へ
カナダのトロントとカルガリーにあるスタッフォードハウスが、イギリスのベイズウォーターエデュケーションによって買収されることとなりました。
これによりスタッフォードハウスは2020年のアメリカからの撤退に続き、2021年はカナダからも撤退し北米事業から身を引くことになります。
カナダから撤退
スタッフォードハウスは元々はイギリスの語学学校で、2015年頃(うる覚えですが…)にアメリカ・イントラックスのサンディエゴとサンフランシスコとシカゴの学校、そしてボストンの地元の学校を買収して北米に進出してきました。
その後カナダのトロントとカルガリーにあったオムニコムという学校も買収し、カナダにも進出し、このころからスタッフォードハウスの勢いを感じました。
スタッフォードハウスはCATSカレッジというイギリスで大学進学プログラムを提供している学校の姉妹校でもあり、規模と財務体質も盤石だと思われていましたが、新型コロナの影響を大きく受けてしまったようです。
それを受け2020年には、アメリカにあったサンフランシスコ・サンディエゴ・シカゴ・ボストンを閉鎖。かなり人気のあった学校ではありましたが、新型コロナの威力に太刀打ちできなかったのかもしれません。
そしてこの度のカナダのトロントとカルガリーの売却。これによりスタッフォードハウスは北米から完全に撤退という形になってしまいました。
ベイズウォーターエデュケーションの躍進
スタッフォードハウスのトロントとカルガリーを買収したのがイギリスに拠点をおく、ベイズウォーターエデュケーションです。
ベイズウォーターと名の付く通り、ロンドンのベイズウォーターにある学校ですが、ベイズウォーターエデュケーションもこの学校の前身であったスタントンスクールを買収してベイズウォーターカレッジとして表舞台に出てきました。
そして新型コロナの影響を大きく受けたユーロセンターを買収し、イギリスとフランスのユーロセンターを今では運営しています。
そして今回のスタッフォードハウス・カナダの買収によって北米への進出となります。スタッフォードハウスのアメリカは完全閉鎖でしたが、カナダはこのように買収先が出てきて学校としては運営が継続される形となったので良かったです。
スタッフォードハウス・カナダの今後
スタッフォードハウスのトロントとカルガリーは、今後も学校としての運営は継続されます。恐らく2022年内にスタッフォードハウスという名前からベイズウォーターカレッジのような名前に変わってくるのではないかと考えられます。
カナダのユーロセンターがオックスフォードインターナショナルに買収されたことにより、オックスフォードインターナショナルへと名前が変わったのと同じようにです。
また、スタッフォードハウスはイギリスのブライトン校だけベイズウォーターエデュケーションに売却しました。これにより2022年内にはブライトンにあるユーロセンターかスタフォードハウスのどちらかが無くなると考えられます。
そして、イギリスのユーロセンターもベイズウォーターという名を冠した学校名に徐々に切り替えていくことになるでしょう。
コロナで見えてきた優勝劣敗
コロナによって海外の語学学校の勝ち組負け組が少しづつ見えてくるようになりました。
コロナ前までは存在感があまり感じられなかった学校(オックスフォードインターナショナルやベイズウォーター)が大きく躍進しているイメージがあり、その一方でコロナ前に拡大路線をとってきた学校や財務体質が盤石でなかった学校(スタッフォードハウスやユーロセンター、後はアメリカの大手グループ校)は大きく後退し売却や閉鎖といった憂き目あっているイメージがあります。
今後もこのような買収劇は見られる可能性がありますが、海外の語学学校マップもコロナの前と後では大きく変わってそうな雰囲気を感じています。